新たな魅力発見
予定外の出来事が、思いがけない発見につながることがあります。
九月の連休にMさんは、妻と五歳の息子と有名な避暑地へ旅行しました。高速バスで向かいましたが、高速道路の渋滞で到着が予定より二時間ほど遅れました。
そのため、予定していた観光スポットを巡ることが難しくなり、ホテルのチェックイン時間も考慮して行程を変更することになりました。妻と相談した結果、近くの美術館を訪れることにしたのです。
Mさんはこれまで美術館や博物館を訪れる機会があまりなく、美術館で長時間過ごすことに大きな関心を持っていませんでした。しかし、実際に館内を見て回ると、展示された絵画や調度品、照明に興味を引かれました。
併設のカフェでも、家族とのひとときを楽しめました。予定変更をきっかけに訪れた美術館でしたが、Mさんは新たな魅力を発見しました。
先入観で判断せず、実際に体験することの大切さを実感したのです。固定観念を捨てることが成長への第一歩であり、新たな可能性を広げるのです。
今日の心がけ◆視野を広げて物事を見ましょう
出典:職場の教養9月号
感想
この話を読んで、私は、予定が崩れた時に「できなくなったこと」ばかりを見るのではなく、「代わりに何ができるか」と考えることで、思いがけない経験に出会えるのだと感じました。
Mさんにとって二時間の渋滞は、本来なら旅行の楽しみを減らす出来事だったはずです。
それでも家族と相談して予定を変更したことで、これまで関心のなかった美術館を訪れ、新しい楽しみを知ることができました。
特に、展示作品だけでなく調度品や照明にも興味を持ったところに、実際にその場所へ行ったからこその発見を感じます。
仕事でも、自分には向いていない、興味がないと決めつけてしまうことがあります。
しかし、それは経験した上での判断ではなく、単なる先入観かもしれません。新しい仕事や人との出会いも、まず触れてみることで見え方が変わることがあります。
また、計画通りに進まない時ほど、その人の柔軟さが表れるようにも思います。
私も予定外の出来事をすぐに「失敗」と考えず、そこから生まれる別の選択肢に目を向けることで、自分の視野を少しずつ広げていきたいと感じました。
否定的な感想
この話では、渋滞による予定変更が美術館という新しい発見につながり、「固定観念を捨てることが成長への第一歩」という結論になっていますが、出来事を少し前向きにまとめすぎている印象も受けました。
予定外の出来事がいつも良い結果を生むわけではありません。
旅行では予約した場所に行けなくなったり、子供が疲れてしまったりすることもあります。
そうした残念な気持ちを無理に「成長の機会」に変換する必要はないと思います。
また、Mさんは美術館に「大きな関心を持っていなかった」だけで、強い固定観念を持っていたわけではないようにも読めます。
そのため、「固定観念を捨てる」という結論は、体験に対してやや大きな表現に感じました。
この話から自然に受け取れるのは、「知らないものを経験する前から決めつけない」ということではないでしょうか。
視野を広げるとは、何でも好きになることではなく、実際に触れた上で自分なりに判断できる選択肢を増やすことだと思います。
そのように描けば、日常生活にもより取り入れやすい教訓になると感じました。
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