今年一番の買物は
年末や年度末を迎える時期になると、スーパーや量販店などでは「総決算大セール」と銘打ち、積極的な販売促進が行なわれることがあります。
企業活動においては、一年間の締めくくりとして「決算」という言葉が一般的に用いられますが、「総決算」は、どちらかといえば個人の消費や人生、諸活動の締めくくりの意味で使われることが多いようです。
一年間の自身の消費活動を振り返り、今年一番の高価な買物やセール情報、ポイント還元、少額投資など、お金にまつわる身近な話題を職場や家族間で語り合ってみるのも一興ではないでしょうか。
そうした消費活動について会話をしてみると、収入の元となる仕事そのものだけでなく、共に働く仲間、お客様や取引先、家族や友人など、今年一年で関わりのあったさまざまな関係性が見えてくるものです。
一年の締めくくりに当たるこの時期、人や物事、その他の諸事について、今年はどのようなかかわり合いの中で生活してきたのか、改めて考えてみましょう。
今日の心がけ◆お金と生活について考えましょう
出典：職場の教養12月号
感想
この話を読んで感じたのは、「お金」というテーマを、とても生活に近い温度感で捉え直している点の良さです。
買物やセール、ポイント還元といった身近な話題は、つい軽く見られがちですが、それを一年の総決算として振り返る視点には深みがあります。
何を買ったか、なぜそれを選んだかを思い返すと、その背景には自分の価値観や不安、期待が色濃く反映されていることに気づかされます。
また、消費をきっかけに「人との関わり」に目を向けている点が印象的でした。お金は単なる数字ではなく、仕事を通じて生まれ、人との関係性の中で使われているものだと実感できます。
今年の心がけである「お金と生活について考えましょう」は、節約や増やすことだけでなく、自分がどんな人や物に支えられて生きているかを見つめ直す、静かな内省を促す言葉として心に残りました。
否定的な感想
「今年一番の買物」という切り口が、人によっては少しプレッシャーになるとも感じました。
高価な物や投資といった話題は、経済的に余裕のある人を前提としているように受け取られる可能性があります。
必ずしも金額の大きさが、その年の充実度を表すわけではないだけに、慎重さも必要だと思いました。
また、お金にまつわる会話は、関係性によっては気まずさや比較意識を生むこともあります。
語り合うこと自体が目的になってしまうと、本来の「振り返り」や「感謝」にたどり着けない場合もあるでしょう。
今日の心がけを生かすなら、他人と比べるためではなく、「自分にとっての納得感」を確かめる視点をより強調してもよかったのではないかと感じました。
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