本来の自分
近年、ご飯にかける「ふりかけ」の消費量が増加傾向にあるそうです。
これは、物価上昇などを背景に、節約志向が高まったことが要因と考えられています。二〇二四年の販売額は、五百七十五億円になったとみられ、過去最高を更新しています。
一方、その「ふりかけ」をかける「米」の消費量は減少傾向にあり、学校給食などでは味の淡白さから「白米」を苦手とする子供たちも多いといいます。
ふりかけに限った話ではありませんが、調味料と呼ばれるものは、使い方によって素材の味を引き立てることもあれば、素材そのものが持つ味を消してしまうこともあります。
私たちの生き方も同様に、自分自身の心や考え方に様々な情報が加わることで、自身が持っている本来の良さが失われてしまう可能性があります。
素材の味を楽しむには、過剰なアレンジを控えることが大切です。日常生活でも素の自分を知り、それを引き立てるものを意識したいものです。
今日の心がけ◆素の自分を大切にしましょう
出典:職場の教養1月号
感想
この話は、「ふりかけ」と「白米」という身近な題材を通じて、自分自身の本質を見失わない大切さを語っていて、非常に印象深く感じました。
ふりかけの売上が増えているというデータの背後に、時代の節約志向があるという指摘は、私たちの生活スタイルの変化を的確に映し出しており、単なる食品の話にとどまらず、社会全体の風潮までも示唆している点が興味深いです。
特に心に残ったのは、「調味料が素材の味を引き立てることもあれば、消してしまうこともある」という比喩が、私たちの生き方や情報との付き合い方に巧みに重ねられているところです。
現代社会では、外からの価値観やトレンド、SNSのような他者の視線が否応なしに入り込み、自分自身の軸を見失いやすくなっています。
そうした中で、「素の自分」を見つめ直し、大切にするという姿勢は、静かだけれど確かな力を感じさせます。
「今日の心がけ」の言葉も実に示唆的です。素の自分を大切にすることは、自己肯定感を高め、他者に対しても誠実に向き合える基盤になります。
外的な刺激や飾りに頼らず、自分の中の本質に耳を澄ませる生活は、地味ではあるけれど、確かな充実をもたらすと改めて思わされました。
否定的な感想
この話にはやや理想化された視点も含まれているように感じました。
「素の自分を大切に」とは言うものの、現代社会においては「素の自分」が何であるかを見極めること自体が容易ではありません。
多くの人は、生まれた環境や教育、経験の中で形成された「自分像」を素だと思い込んでいる場合もあり、それが本質なのか、後天的な装飾なのかを判断するのは極めて複雑です。
また、「ふりかけ」と「白米」の関係を「自分と外的な影響」と重ねる比喩は巧みである一方で、実生活においては必ずしも「ふりかけ=過剰な装飾」「白米=本質」と単純に割り切れない面もあります。
時には外からの影響によって自分の新たな側面が引き出されたり、他者の価値観に触れることで自分の未熟さや可能性に気づくこともあるからです。
本来の自分を大切にすることと、外の世界から得られる刺激や学びを受け入れることは、必ずしも対立するものではないはずです。
むしろ、両者のバランスをどう取るかが、現代人にとっての本当の課題ではないでしょうか。
少しだけ、そのあたりの多層的な視点が加わっていれば、より深みのあるメッセージになったのではと感じました。
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