2026年2月16日(月) 読書をしない子供

読書をしない子供

ベネッセコーポレーションが二〇二四年に小中高生を対象に実施した調査によると、一日の中で読書を「しない」(0分)と答えた割合は五二・七%と半数を超え、二〇一五年の三四・三%から一・五倍に増加しました。

この調査結果は保護者の学ぶ姿勢とも関連しています。「自分の能力を高めるための勉強をすること」が「ある」と答えた保護者の子供ほど、読書をする傾向があるという結果が出ています。

子供に何度も注意しても勉強せず、ゲームに熱中したり、スマートフォンを見ていたりする家庭も多いことでしょう。その際、親である自分自身がスマホばかり見ていないか、また何か目標に向かって努力しているかを省みましょう。

職場においても同様です。部下や後輩の勤務態度に何か問題があった場合、上長や先輩は適切に指導をしなければいけませんが、それと同時に、自分自身の仕事に対する姿勢を振り返ってみてはいかがでしょうか。

まずは自分を改め、目標に向かって努力を続けていきたいものです。

今日の心がけ◆自分自身の行動を振り返りましょう

出典:職場の教養2月号

感想

読書をしない子供たちの増加というデータは、単なる活字離れという現象を超えて、大人が提供している「環境の質感」の低下を浮き彫りにしているように感じます。

子供は親が語る「理想」ではなく、親が日常で体現している「現実」を無意識にコピーする生き物です。

親がスマホの光に顔を照らされている横で、子供にだけ紙の本の奥深さを知れというのは、あまりに酷な要求でしょう。

大人が自らの知的好奇心に従って学び、未知の領域に触れて目を輝かせている姿こそが、子供にとって最大の読書への誘いになるはずです。

また、この問題は家庭内だけにとどまらず、組織におけるリーダーシップの本質にも通じています。

部下に対して「もっと主体的に動け」と叱責する上司自身が、漫然とルーチンワークをこなし、自らのアップデートを怠っていれば、その言葉は空虚な響きしか持ち得ません。

人は正論で動くのではなく、信頼と敬意、そして「あの人のようになりたい」という憧れによって動くものです。

自分を棚に上げず、まずは自分が泥臭く努力し、変化を恐れない姿勢を見せること。

その背中の説得力こそが、言葉による指導を何倍にも強固なものにするのだと痛感します。「教える」ことの出発点は、常に「自らが実践する」ことにあるのです。

否定的な感想

この議論が「すべては周囲の大人の責任である」という極論にすり替わってしまう危うさも感じずにはいられません。

子供が読書をしない、あるいは部下の態度が悪いという現象の背景には、個人の資質や家庭環境、SNSのアルゴリズムによる中毒性など、自己省察だけでは解決できない複雑な要因が絡み合っています。

大人が自分を律して学び続ければすべてが好転するという考え方は、ある種の精神論に近い美徳ではありますが、現場で苦悩する保護者やリーダーに対して、過度な自己犠牲や罪悪感を強いてしまう側面があるのではないでしょうか。

特に現代は、娯楽の選択肢が爆発的に増え、短時間で強烈な刺激を得られるコンテンツが溢れています。

そうした構造的な変化を無視して、「親の背中を見せれば解決する」と結論づけるのは、少し楽観的すぎるとも言えます。

また、自分を厳しく律するあまり、他者に対しても同じレベルのストイックさを求めてしまう「無意識の強要」が生まれるリスクも無視できません。

自らを振り返る謙虚さは大切ですが、それが「完璧な人間にならなければ指導する資格がない」という強迫観念に変わってしまうと、健全な教育やマネジメントはかえって遠のいてしまうはずです。

自助努力の重要性を認めつつも、個人の責任に帰結させすぎないバランスの取れた視点が必要です。

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