2024年6月14日(金) 世界献血者デー

本日は、ABO式血液型を発見してノーベル賞を受賞した血清学者、カール・ラントシュタイナーの誕生日であり、世界献血者デーです。

この記念日は、血液という「いのちを救う贈り物」をくれる献血者に感謝するととも、血液製剤を必要とする患者には献血が欠かせないことを周知するのが目的で、世界各国で様々なイベントが催されています。

呼吸や免疫など、人体の生存を支える重要な役割を果たす血液ですが、今日の医療技術では人工血液を作ることができないといわれています。

免疫にかかわる白血球の働きを代用する薬はあっても、酸素や二酸化炭素を運ぶ赤血球、血液を固めて傷をふさぐ血小板に代わるものは、研究の途上なのです。

「輸血」と聞くと大怪我をした時に行なうものと思われがちですが、実は輸血用血液製剤の多くが癌や白血病などの治療に使われています。

医療や防災などの専門職に就く人でなければ、人命を救うような体験は稀かもしれません。献血は多くの人がそれに携わることのできる機会といえるでしょう。

今日の心がけ◆献身の精神で行動しましょう

出典:職場の教養6月号

感想

この話は献血の重要性とその意義をわかりやすく伝えており、多くの人にとって大切な気づきを与えてくれる内容だと感じました。

今日が「世界献血者デー」ということですが、まずこのような日が設けられていることが素晴らしいと思いました。カール氏の発見が現代医療にどれほど貢献しているかを考えると、その功績を称えると同時に、献血の大切さを広く周知する良い機会となっています。

血液が「いのちを救う贈り物」と表現されているのも非常に感動的です。血液は私たちの体内で重要な役割を果たしており、その供給がなければ多くの命が救えない現実があります。特に、人工血液の研究がまだ途上とのことで、献血の重要性はますます増しています。このような情報を知ることで、私自身も献血の意義を再認識し、積極的に参加したいと思いました。

また、日常生活の中で、自分が誰かの命を救うことに貢献できる機会はそう多くありません。しかし、献血を通じてそのような貢献ができることは、大きな喜びと達成感をもたらします。私自身も、献血を通じて他者の助けになれるということに対して、非常に前向きな気持ちになりました。

献血はまさに無償の愛と献身の行為です。自分の血液が誰かの命を救うことを考えると、その行為には計り知れない価値があります。日々の生活でも他者に対する献身の精神を持ち続けたいと思います。

私も可能な限り献血に参加し、少しでも多くの命を救う手助けをしたいと思いました。

否定的な感想

献血の重要性を強調することは大切ですが、それに伴うリスクや副作用についての言及が欠けている点が懸念されます。献血自体は多くの場合安全ですが、献血者が体調不良を感じることもありますし、貧血や感染症のリスクも完全に排除されているわけではありません。このようなリスクについても適切に伝えることで、献血者が十分な情報を持って意思決定できるようにする必要があります。

また、「献身の精神で行動しましょう」というメッセージは美しいものの、現実には多くの人が忙しい日常生活を送っており、時間や体力的な余裕がない場合もあります。このようなメッセージに対してプレッシャーやストレスを感じる人もいるかもしれません。献血への参加が義務感ではなく、自然な形で行われるような仕組みやサポートが必要だと感じます。

最後に、世界各国で行われるイベントがどれだけ効果的かについても疑問が残ります。イベントの開催自体は意義深いものですが、それが実際に献血者の増加や意識の向上にどれだけ寄与しているか、具体的な成果がどのくらいあったかのデータがあると尚良かったのではないかと思います。