Aさんは年々体重が増加し、気づけば二〇年前の入社時より二〇キロも体重が増えていました。
そこで、若いころ、部活動のトレーニングで目標を決めて走っていたのを思い出し、一念発起して半年後に行なわれるフルマラソンにエントリーしました。
週の半分は早朝に走り込みを行ない、いよいよマラソン当日となりました。最初は順調でしたが中盤で両足が痙攣し、歩かざるを得なくなってしまったのです。
〈制限時間内にゴールできないかもしれない〉と思い、恥ずかしさ、辛さ、悔しさなど、様々な感情がAさんの心中に渦まき、もう棄権しようと考えた時でした。沿道で熱心に応援してくれる人々の励ましの声が心に響いたのです。
その瞬間、力が湧いてきて〈もう少し頑張ろう〉と思えたのでした。その後徐々に痙攣は治まり、何とか制限時間内にゴールすることができました。
レース後、〈長い人生、フルマラソンのように多くの人たちの支えがあって生かされているんだ〉と、周囲の人々の存在に改めて感謝したAさんです。
今日の心がけ◆周囲の人への感謝を深めましょう
出典:職場の教養7月号
感想
フルマラソンへの挑戦は簡単なことではありません。Aさんが週の半分を早朝のトレーニングに費やし、努力を重ねた姿勢には尊敬の念を抱きます。
途中のアクシデントにも負けず、沿道の応援に支えられて最後まで走り抜いた姿は、まさに人間の精神力の強さを示していると思いました。また、ゴール後のAさんの気づきは、自分も周囲の様々なサポートを受けながら生活をしているということを再認識させられます。
私たちも、普段自分一人で生きているわけではなく、多くの人々の支えによって成り立っていることを忘れがちです。もっと日常の中で感謝の気持ちを言葉や行動で積極的に表現することで、相手だけでなく自分自身も感謝の気持ちを再確認できるのではないでしょうか。
今日の心がけにもある「周囲の人への感謝を深めましょう」は、私自身も日常生活で実践したいと思います。
否定的な感想
健康改善やダイエットには様々な方法がある中で、いきなりフルマラソンに挑戦することは、無理がある選択肢ではないでしょうか。特に、体重が増加している状態で激しい運動を始めることは、関節や心臓に過度の負担をかけるリスクがあります。
また、沿道の応援によって力を得たというエピソードも、感動的ではありますが、個人の努力や準備不足を他人の支えで補おうとする姿勢には疑問を感じます。応援の力を否定するわけではありませんが、最終的には自分自身の準備と努力が最も重要であることを忘れてはいけません。
さらに、話の結末でAさんが周囲の人々への感謝の気持ちを抱く場面も、やや唐突すぎる印象を受けます。感謝の重要性を伝えることは大切ですが、この話の流れでは、Aさんの個人的な体験に過度に依存しているため、一般的な教訓としての説得力が弱いと感じます。
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