2024年8月11日(日) 未踏ルート

「登山界のアカデミー賞」と言われ、優秀な登山家に贈られる国際的な賞に「ピオレドール賞」があります。これは、技術レベルの高さ、登攀の革新性、登山に対する姿勢や美しさを評価するために一九九一年に創設されました。

この賞を日本人で初めて受賞したのが平出和也氏です。アルパインクライマー(高難易度のルートを登る登山者)で山岳カメラマンとしても活躍する平出氏は、これまでに何度も世界の高峰に挑み、同賞を日本人最多の三度受賞しています。

平出氏が高く評価される理由は、その登頂の仕方にあります。彼は、すでに存在する道を進むのではなく、誰も登ったことのない「未踏ルート」にこだわって山頂を目指しているのです。

当然、そこには危険が伴います。そのため、事前に入念な準備とシミュレーションを行ない、登頂を目指しながらその「答え合わせ」をしていくそうです。

道なき道を進むのは、大変な勇気が必要なことでしょう。とはいえ、「前人未踏」であるからこそ挑戦するワクワク感が生まれるのです。

今日の心がけ◆挑戦する気持ちを持ちましょう

出典:職場の教養8月号

感想

未知の道を切り開いていくことは大変な勇気と決断力が必要とされますが、平出氏が「未踏ルート」にこだわって登頂を目指していることはとても興味深かったです。きっと登山家として卓越した実力と情熱をお持ちの方なのだと思いました。

ビジネスの現場でも、既存の常識や慣習にとらわれずに、新しい道を切り開いていくことは重要です。

特に、事前の入念な準備とシミュレーションを行い、リスクを最小限に抑えながら、果敢に未知の領域に挑戦する姿勢は、登山でもビジネスでも非常に近いものがあるのではないでしょうか。

私たちも、平出氏のように、自分の可能性を信じ、未知の道に挑戦する勇気を持つことが大切だと思います。そうすることで、新しい発見や成長につながり、きっと素晴らしい経験ができるはずです。

否定的な感想

新しいことに挑戦することは大切ですが、状況によっては挑戦しないほうが賢明な場合もあります。自分の能力や経験、リソースなどを踏まえずに、無理に挑戦すると、かえって大きな損失を被る可能性があります。

また、組織の中で新しいことに挑戦しようとしても、上司や同僚の理解が得られない場合もあります。そのような状況で無理に挑戦を続けると、かえって組織内での孤立を招いてしまうかもしれません。

つまり、新しいことに挑戦することは重要ですが、状況に応じて慎重に判断し、無理のない範囲で行うことが大切だと言えます。時には、一時的に挑戦を控えて、状況の変化を待つのも賢明な選択肢となり得るのです。