2024年8月12日(月) 幸せを感じる

倫理研究所第二代理事長の丸山竹秋は、日々の出来事を短歌に詠みました。その中のひとつに次のような歌があります。

水道の 栓をひねれば とうとうと 何の不思議も なく水が出る

何気ない日常を歌った作品ですが、水道から安全な水が出てこなかったり、水道が未整備な国があったりするのも事実です。改めてこうした事実を知ると、水が当たり前に飲める幸せを感じられるのではないでしょうか。

こうした今まで当たり前だと思っていることも、状況や背景を知ることで実は幸せだと気づくことがあります。そこに気づくためには、様々な視点から物事を見つめることが必要でしょう。

視点を変えて考えるためには、その物事について興味を持って調べてみる、人に話を聞いて自分とは違う考え方を知るなどの方法が挙げられます。

忙しい日々を過ごす中でも、幸せを感じられる場が増えれば気持ちも前向きになります。まずは日常生活の中でそうした場を探してみてはいかがでしょう。

今日の心がけ◆様々な視点で物事を見ましょう

出典:職場の教養8月号

感想

忙しい日々を送っていると、ついつい目の前のことに追われてしまい、当たり前のことへの感謝の気持ちを忘れがちです。しかし、意識していろんな視点から物事を見ていくことで、日々の生活の中に小さな幸せを見つけることができるようになるのだと感じました。

個人的には、海外のドキュメンタリー番組を見るのもおすすめです。発展途上国の生活を知ることで、私たちがいかに恵まれた環境で暮らしているのかを痛感し、今の生活に対する感謝の気持ちが湧き上がってきます。

水だけでなく、毎日ご飯が食べられること、快適な住居で暮らせること、健康でいられることなど、挙げればキリがありませんが、普段何気なく過ごしている瞬間にも、実はたくさんの幸せが隠されています。

そうした小さな幸せに気づくことができるようになると、心の余裕が生まれ、より前向きに日々を過ごすことができるようになるのではないかと思いました。

否定的な感想

短歌は、「水が当たり前に飲める幸せ」を強調していますが、「幸せ」の定義は人それぞれです。水さえあれば幸せと言えるのか、という問いに対しては、様々な意見があるでしょう。例えば、経済的な困難を抱えている人にとっては、水が飲めることよりも、生活費を稼ぐことがもっと大きな問題かもしれません。

また、「様々な視点で物事を見ましょう」というメッセージは、一見すると良いことのように思えますが、多すぎる視点に振り回され、何が良いのか、何が悪いのか、判断できなくなる可能性があります。

重要なのは、様々な視点を持つことと同時に、どの視点が最も重要なのか、客観的に判断できる能力を身につけることです。 あらゆる視点に振り回されることなく、状況に応じて最適な判断を下せるように、日頃から思考力を養うことが大切なのだと思います。