清掃会社に就職して間もないKさんは、先輩とオフィスの清掃作業を行うことになりました。先輩は仕事の段取りが良く、早く仕上げるだけでなく、丁寧で美しい仕事をすることから、社長や同僚から厚い信頼を得ていました。
今回、同行した現場では、通常三日かかると言われる仕事を、先輩は二日で仕上げました。急ぐわけでも無理をするわけでもなく、楽しそうに作業をする姿を見たKさんは、どうしたら先輩のように仕事ができるのか質問しました。
すると先輩は、「大きな現場に到着すると、とてもやりきれないと思い、期限に追われて仕事をしてしまう。でもそれは仕事ではなく、ただの作業だよね。どうせやるなら、楽しんで取り組むことが大切だよ」と教えてくれました。
さらに先輩は「ここに努める人たちが、気持ち良く仕事をしているところをイメージすると、自然に仕事が楽しくなってくるんだ」と笑顔で答えたのです。
Kさんは今まで自分の都合を優先して仕事をしていたことに気づかされました。これからは、働く人たちに喜んでもらえる仕事をしようと決めたのでした。
今日の心がけ◆誰かの役に立つ仕事を目指しましょう
出典:職場の教養3月号
感想
この話から、仕事に対する姿勢や考え方の大切さが伝わってきます。また、先輩の言葉には、仕事をただこなすだけではなく、楽しみながら取り組むことの重要性が示されています。
先輩が仕事を楽しむ理由は、自分だけでなく周りの人たちにも喜んでもらいたいという思いがあるからでしょう。その姿勢が、結果的に仕事の質を高め、信頼を得ることにつながっています。
さらに、仕事を通じて他人の役に立ち、喜んでもらえることの重要性を教えてくれます。自分の仕事が誰かの役に立つことを意識し、その喜びを感じながら取り組むことで、仕事のモチベーションが向上し、成果も大きくなるでしょう。
仕事は単なる作業ではなく、人々の生活や社会に貢献する大切な活動です。その意識を持ち続け、日々の仕事に取り組むことで、より充実した人生を送ることができるのだと思いました。