Mさんには三歳になる息子がおり、夜には布団に入り息子に絵本を読み聞かせることが日課です。息子にせがまれて何冊も読む日もあります。
絵本は幼児向けのものですが、時にはMさんが思わず感心したり、感動する場面もあります。その日は、野菜の蕪を抜く有名な昔話を読みました。
おじいさんが植えた蕪が大きく育ち、みんなの力を合わせて引き抜くというものです。おじいさんだけでは抜けず、おばあさんを呼び、そして孫、犬、猫、最後にはネズミまで登場し、繰り返される掛け声も印象的でした。
物語は、全員が違らを合わせ、やっと蕪を抜くことができたところで大団円を迎えます。隣にいる息子に目を向けると、笑顔で蕪を引き抜くような動きをしていて、Mさんは微笑ましく感じました。
それと同時に、学生時代に読書が大好きだった自分を振り返り、〈息子にも本を好きになってもらいたいな〉と思ったMさん。改めて、この就寝前の時間を大切にしていこうと思ったのでした。
今日の心がけ◆本に親しみましょう
出典:職場の教養9月号
感想
息子さんが笑顔で蕪を引き抜く真似をしていたというのは、とても可愛らしい光景ですね。物語に没頭し、自分も参加しているかのように体を動かす様子は、子どもの豊かな想像力と物語への興味を感じます。
Mさんの就寝前の時間を大切にしようという習慣は、息子さんの成長と共に変化していくかもしれませんが、きっと将来も貴重な思い出として心に残ると思います。
近年では、仕事や日常生活の忙しさやスマートフォンの普及などにより、本を手に取る機会が減っている方も多いと思います。
読書の秋とも言われますが、これをきっかけに久しぶりに本に親しんでみたいと思いました。
否定的な感想
本の読み聞かせは、一見良さそうに見えますが、潜在的な問題がある可能性があります。
例えば、息子が毎晩絵本を読んでもらうことに依存し、自立心の発達を妨げたり、絵本の世界に没頭することで、現実の問題や責任から逃避してしまうことです。
絵本の内容についても、前もってきちんと選定する必要があると思います。特に昔話は、現代社会にそぐわない古い価値観や固定観念を植え付ける恐れがあります。
また、Mさんの息子に読書好きになってほしいという願望は、子どもの個性や興味を無視した押し付けになる場合もあるので注意が必要です。
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