猛暑が一段落つくと「野分」の季節がやってきます。野分は「のわけ」とも呼ばれ、秋に吹く暴風や台風を指します。
野分という言葉は、現在では秋の季語として俳句や時候の挨拶などに用いられます。また、古くは『源氏物語』や『和泉式部日記』といった物語にも登場し、「野分」に風情を感じた当時の人々の様子が描かれています。
野分は、夏の終わりを告げる自然現象の一つとして情緒的に受け止められる一方で、甚大な被害をもたらす自然界の脅威でもあります。
本日は室戸台風から九十年となる日です。一九三四年に高知県室戸岬付近に上陸し、京阪神地方を中心に甚大な被害をもたらしました。枕崎台風(一九四五年)や伊勢湾台風(一九五九年)と並び「昭和の三大台風」に数えられています。
「備えあれば憂いなし」の言葉通り、日頃から生活必需品の点検を含めた物の備えと、どこに避難するのかという行動の備えを家族で共有し、災害に見舞われた際の物と心の備えを整えておきたいものです。
今日の心がけ◆備えを万全にしましょう
出典:職場の教養9月号
感想
室戸台風のような過去の悲劇を振り返ることで、現代に生きる私たちがいかに備えを整えるべきかを学ぶことができると思いました。
ビジネスの場でもリスク管理が重要であるように、家庭でも災害に対する備えは欠かせません。普段からの準備が、いざというときに大きな違いを生むことを改めて感じました。
「備えあれば憂いなし」という言葉の実践が長期的な安心と安全につながると考えます。家族や同僚とともに、定期的に避難計画や物資の備蓄を確認し合うことが大切です。この話は、日常生活の中での防災意識を高める良い機会になると感じました。
否定的な感想
過去の台風についての言及はありますが、それが現代の技術や社会にどのように応用されているのか、または最新の防災技術や知識についての説明がないのは残念です。過去の災害を学ぶことは重要ですが、未来への具体的な備えについても言及してほしかったです。
さらに、「備えあれば憂いなし」という言葉は一般的で、具体性に欠ける印象を受けます。実際の備えとしてどのような物資を用意すべきか、どのような行動計画を立てるべきか、もっと詳細なアドバイスがあると実用的だったと思います。