Aさんの長女はこの春に中学三年生となり、高校受験を迎えます。昨年の夏には多くの高校をまわって志望校を定め、コツコツと努力を重ねてきました。
しかし、受験まで一年を切った今、模擬試験の結果が思うように上がらず、悩んでいる様子です。Aさんもどう励ますべきか、頭を抱えていました。
そんな時、出張先の群馬県高崎市で特産品の「だるま」が目につきました。何度倒れても起き上がる「七転び八起き」のだるまは縁起物として合格祈願にもよく使われ、努力を重ねる長女の姿にピッタリだと感じたのです。
だるまを購入し、「願いを込めて左目を描き入れ、願いが叶ったら感謝を込めて右目を描きなさい」と手渡すと、長女はさっそく左目を描き入れました。
すると〈大丈夫〉〈絶対できる〉という精神的な安定を得たのか、長女の成績は少しずつではあるものの、そこから上向きになっていったのです。
目標に立ち向かう際、たゆまぬ努力と共に、何かを信じて願いをかけることも、自身の励みになるものです。
今日の心がけ◆「できる」と信じて努力しましょう
出典:職場の教養3月号
感想
この話は、目標に向かって努力する人の姿勢と、その努力を支える信念や縁起物の力について示唆しています。
Aさんの長女は、模擬試験の結果が振るわず悩んでいましたが、Aさんは「七転び八起き」の精神を持つだるまを願い事に用いることで、長女に勇気と希望を与えました。その結果、長女は精神的な安定を得て成績が上向きになりました。
この話から、目標に向かって努力する過程には挫折や苦難がつきものであり、その中で信念や希望を持ち続けることが重要だということが伝わってきます。また、縁起物や儀式などを通じて願いをかけることが、心の支えになることも示されています。
人は時に、自分の能力や運命に疑問を抱き、挫折や苦悩に直面することがあります。しかし、そうした時こそ、信念を持ち、前向きな気持ちで努力を続けることが重要です。そして、周囲の支えや縁起物の力も借りながら、目標に向かって頑張る姿勢が大切だと感じました。