その人や物事の一面のみを見るだけでは気がつかないこともあります。
例えば、自分自身のことはどのように見えているでしょうか。長所や短所、癖や考え方など、人に言われて初めて気づく場合があるかもしれません。
中には、自分の短所ばかりが気になり、自分を好きになれないという人もいます。その場合には、家族や友人などから、自分の長所を見つけてもらうことも自身を知るうえで効果的です。
また、自分の身に起きる物事に関しても、一時の感情で判断するのではなく、様々な視点から考えることを意識しましょう。
日々の生活の中で、失敗したり、思い通りにならなかったりすることは必ずあります。そうなった時に、ただ落ち込むだけか、その中でも次につながる要素を考えられるかどうかで、その後の行動や結果は変わってくるはずです。
人でも物事でも、視点を変えてみる、誰かの意見を参考にするなど、様々な角度から考えることで良い部分に気づけるのではないでしょうか。
今日の心がけ◆様々な角度から考えましょう
出典:職場の教養10月号
感想
このお話は、自分や物事を多面的に捉えることの重要性を教えてくれます。
特に、自分の長所や短所に対する気づきが、他者の視点を通じて得られることが多いという点は、非常に共感できます。
自己認識は、しばしば自分一人の中で閉じこもりがちですが、他者からのフィードバックを通じて新たな視点が得られることで、自己成長が促進されると思います。
また、自分の短所ばかりに目が行く場合に、家族や友人の力を借りて長所を見つけるという提案も、心理的な支えとして大変効果的だと思いました。このようなポジティブなアプローチは、自己嫌悪から抜け出し、自己肯定感を高める一助となるでしょう。
否定的な感想
この話は非常に理想的な考え方を提案していますが、実際の行動に移すには難しい部分もあります。
例えば、自分の短所を他者に指摘されることは、時には痛烈な批判と感じられることがあります。
批判に耐え、そこから学び取るためには、相当なメンタルの強さや冷静さが必要です。しかし、全ての人がそうしたメンタルを持ち合わせているわけではなく、むしろ自己肯定感が低い人にとっては、他者からのフィードバックが逆に自己嫌悪を深める要因になることも考えられます。
このため、他者からの意見を受け入れるための心構えや準備が必要であり、簡単には実行できない部分もあるでしょう。