2024年11月9日(土) ひと手間の効用

今年の夏は全国各地で記録的な猛暑となり、観測史上最高気温となった地域も少なくありませんでした。さらに、その後の寒暖差が大きく、体調管理に苦労する人も多かったようです。

家庭や職場においては、冷房機器を適切に使用するなど、熱中症対策の必要性が連日報道されました。

他方では、電力需要が逼迫したために節電が求められたり、電気代の値上がりから、長時間のエアコン使用を控えたりするなど、熱中症予防と節電対策の板挟みで苦労した人も多かったかもしれません。

必要なところに電力を使うためには、無駄をできる限り省くことが先決です。不在の部屋の照明や冷暖房機器はこまめに消す、使わない家電のプラグを抜いておくなど、ひと手間かけて節約しましょう。

どんなものも無駄を省けば、その分だけ有効に使うことができます。無駄を減らすためのキーワードは、面倒くさがらないこと、といえそうです。

今日の心がけ◆手間を惜しまず無駄を減らしましょう

出典:職場の教養11月号

感想

今年の夏の猛暑などの話題は、私たちが自然環境の変動にいかに影響されているかを改めて実感させられます。

熱中症予防のために冷房を利用しながらも、電力の節約が求められるという状況は、今後の生活においても大切な課題であり、無駄を減らすことの意識がより重要であると感じます。

身の回りでできる小さな節電対策が積み重なることで、電力不足の解消や環境負荷の軽減につながるのだと考えると、やはり「一人一人の意識」が社会に大きな影響を及ぼすことを実感します。

また、「手間を惜しまず無駄を減らす」という考えは、ただの節電にとどまらず、日常生活や仕事におけるあらゆる場面で役立つものだと思います。

こうした意識が当たり前になれば、無理のない形で生活の質を維持しながら持続可能な未来にも貢献できるのではないかと感じました。

否定的な感想

無駄を減らすための努力や節電対策が個人の負担として重くのしかかるケースも少なくないと感じます。

今年のような記録的な猛暑では、エアコンの使用を控えることは体調に悪影響を及ぼしやすく、特に高齢者や小さな子供がいる家庭にとっては命に関わる問題となる可能性があります。

電力の逼迫や電気代の値上がりが問題であるからといって、体調管理を犠牲にしてまで節電に励むことが推奨されるのは、ある意味で本末転倒ともいえるのではないでしょうか。

実際に、家庭でできる対策が限られる中で、個人の努力だけに頼ることの限界があると思います。節電と熱中症対策が相反する課題として取り上げられているならば、国や電力会社がより根本的な解決策を模索するべきだと感じます。