小学生のA君は、音程を上手くとれないことから、歌うことに対して苦手意識を持っていました。
昨年の秋、合唱コンクールの練習中のことです。A君は〈あまり目立たないようにしよう〉と決め、声を最小限にして歌っていました。ところが、先生から「A君は良い声だから、ソロパートを歌ってほしい」と言われたのです。
A君は〈なんで自分が選ばれてしまったのか〉と嫌々ながらも翌日から練習に参加しました。しかし、緊張のあまり音を外してばかりでした。
A君は、上手く歌えずに落ち込んでいましたが、先生から「A君、周りは気にせず自信を持って歌ってごらん。先生と一緒に練習しよう」とエールを送られました。先生は一層、親身になって指導してくれたのです。
A君は〈先生の言葉を信じよう〉と決心し、一生懸命に練習を重ねました。本番では、自信を持って堂々と歌うことができました。
人からのエールを自分を信じる力に変えたいものです。
今日の心がけ◆エールを力に変えましょう
出典:職場の教養3月号
感想
この話は、他人からのエールや励ましの力が、自信や成長につながることを示しています。A君は最初は自分の能力に自信がなく、選ばれたことに不安を感じていましたが、先生からの信頼と励ましによって自信を取り戻し、成長することができました。
私たちは時に自分の能力や価値を見失い、自信を失うことがありますが、周囲の人々からのエールやサポートがあれば、それが自信ややる気に変わることがあります。また、自分自身も他人を励まし、支えることで、彼らの力になることができます。
この話を通じて、他人からの励ましやエールの大切さを改めて感じました。自分も他人を励まし、支えることで、より良い人間関係を築き、共に成長することができると思いました。
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