春の彼岸に墓参をし、先祖供養を行う風習は、日本独自のものだといわれています。その際の供え物に牡丹餅があります。
かつて、砂糖が貴重な時代には、塩で餡を味付けしていました。江戸時代になると、甘味料としての砂糖が手に入るようになり、甘い牡丹餅となりました。
そんな牡丹餅が棚から落ちてきたら何と幸運なことでしょう。「思いがけない幸運がめぐってくる」という意味の「棚から牡丹餅」ということわざです。
一方で「棚の牡丹餅も取らねば食えぬ」ということわざは、「自ら動かなければ幸運はつかめない」という意味があります。
仕事をする際、〈うまい仕事が向こうから転がってこないかな〉と思うこともあるでしょう。しかし、牡丹餅の例でいえば、棚の上に届くよう踏み台を用意する、周囲の人々の協力を仰ぐなど、自らが考えて行動に移すことが大切です。
物事に取り組む際、創意工夫がが必要です。ただ待つ受け身の姿勢ではなく、自ら幸運を手に入れるための努力をしていきたいものです。
今日の心がけ◆自ら考え行動しましょう
出典:職場の教養3月号
感想
この話は、自分自身の行動と努力がどれほど重要であるかを示しています。「棚から牡丹餅」のことわざは、予期しない幸運が訪れることを示していますが、「棚の牡丹餅も取らねば食えぬ」ということわざは、その幸運を掴むためには自分自身の行動が必要であることを教えています。
仕事や日常生活において、良い結果や幸運を期待するだけではなく、自分自身で考え、行動を起こすことが大切です。それは、棚の上の牡丹餅を取るための踏み台を用意するような行動力であったり、他人の協力を得るためのコミュニケーション能力であったりします。
今日の心がけ、「自ら考え行動しましょう」は、私たちが自分自身の運命を自分自身の手で切り開くための重要なメッセージですね。私たちは、自分自身の行動と努力によって、自分自身の人生をより良いものにすることができます。この話は、そのことを教えてくれます。
また、失敗を恐れず、挑戦することも重要です。失敗は学びの一部であり、それを通じて成長することができます。