判断する機会
ゴミを捨てる際に用いる言葉、「分別収集」の「分別」は「ぶんべつ」と読み、種類ごとに区別や区分けすることを意味します。
一方、「分別がある」は「ふんべつ」と読み、常識的な判断に基づき、善悪や正邪を踏まえて判断することを意味します。考えてみると私たちは分別などに基づいて、判断や決断を迫られることがあります。
イギリスで臨床神経心理学を研究するバーバラ・サハキアン氏によると、私たちは一日に約三万五千回の判断をおこなっているといいます。これには家庭や職場での判断も含まれ、その時だけでなく将来的に重要なものも含まれています。
良質な見識で判断するためには、以下の三点が重要です。①周囲の人や物、環境に気を配り、独善的な言動を控えること、②時間に余裕を持ち、早めに行動すること、③判断や行動をむやみに引き伸ばさないこと。
「気づいたらすぐに行動することが成功と健康の秘訣」という言葉があります。分別のある判断を瞬時に行なうためにも、直観力を培いたいものです。
今日の心がけ◆直観力を磨きましょう
出典:職場の教養1月号
感想
直観力に焦点を当てた今回の話は、日々の生活や仕事で無意識に行っている判断の背後にある能力の重要性を改めて気づかせてくれます。
一日に三万五千回もの判断を行っているというデータを提示されると、私たちがいかに膨大な判断の中で生きているかに驚かされます。
その中で、直観力が果たす役割は非常に大きいと感じました。
特に、「気づいたらすぐ行動することが成功と健康の秘訣」という言葉には、直観力を行動に移すスピード感が強調されており、説得力があります。
直観力とは、ただの感覚的な判断ではなく、これまでの経験や知識を無意識に結びつけて瞬時に判断を下す力であり、それを磨く重要性を伝えている点は、多くの人にとって示唆に富む内容です。
また、良質な判断のための三つの要素を挙げる中で、時間に余裕を持つことが直観力の発揮を助けるという視点は特に共感を覚えました。
忙しさに流されると、直観力は鈍り、判断力が低下することがあるため、日常的な生活習慣の見直しや心の余裕が、直観力の向上に繋がると考えられます。
否定的な感想
直観力の重要性が説かれる一方で、直観力をどのように具体的に鍛えるのかがやや抽象的に留まっている点が惜しいと感じました。
例えば、「直観力を培うためには何をすればよいのか?」という問いに対して、具体例や実践的なアドバイスが示されていれば、より有用で具体的な内容になったのではないでしょうか。
経験を積むことや学びを深めることが直観力の土台になるとはいえ、その具体的な方法について読者にヒントを与える余地があると感じました。
また、「直観力」と「分別」の関係性がもう少し深掘りされてもよかったと思います。
直観力は感覚的な判断を指し、分別は理性に基づく慎重な判断を指すため、これらがどのように補完し合うのか、または相反する場面があるのかを詳しく掘り下げていれば、より深い議論が展開できたでしょう。
さらに、「成功と健康の秘訣」としての直観力が強調される一方で、直観に頼りすぎるリスクについても触れるとバランスが取れた議論になると思います。
直観に従って行動した結果、必ずしも正しい判断ができなかった場合にどう修正するか、そうした視点も読者の実践に役立つものではないでしょうか。