前向きな目標
Aさんは最近、息子を注意する時に、つい感情的になることが増えていました。
そこで、怒らないようにしばらく心がけていましたが、息子の態度が良くない時には、つい怒ってしまいます。
そうした状況をAさんは友人に話しました。すると、「『〇〇しない』ではなく、『〇〇する』という目標の立て方をしてみたら」と提案されたのです。
そこでAさんは、「良い部分に目を向ける」「積極的に褒める」など、ポジティブな目標を立て、それを意識しながら生活しました。
Aさんは「以前は『怒らない』ようにと自分を律していましたが、最近は息子の良い部分を見つけるという姿勢で息子と過ごせるようになり、楽しくなってきました」と語ります。
私たちは、意識づけによって感じ方や行動が変わることがあります。目標を立てる時には、「〇〇しない」ではなく「〇〇する」という思考にすることで、前向きな気持ちで生活したいものです。
今日の心がけ◆建設的な言葉を使いましょう
出典:職場の教養1月号
感想
Aさんの試みは素晴らしい気づきと行動の連鎖をもたらしています。「怒らない」という抑制的な目標から、「良い部分に目を向ける」「褒める」という建設的な目標へと転換したことで、親子関係の質が変わったのは感動的です。これは、自分の内面的な変化が周囲の雰囲気にも影響を与えることの好例です。
また、「〇〇しない」よりも「〇〇する」を目指すことの大切さが、このエピソードを通じて明確になっています。心理学的にも、ポジティブな行動目標のほうが人間の行動を導きやすく、持続的であることが知られています。Aさんが意識的にポジティブな接し方を選ぶことで、息子さんの態度にも良い変化が現れた可能性があり、これは親子関係だけでなく他の人間関係にも応用できる価値ある学びです。
さらに、目標をシンプルで明確なものにし、それを日々の生活で実践している点は、多くの人にとって模範となる姿勢です。Aさんの気持ちが楽しくなってきたという変化は、結果ではなくプロセスを楽しむことの重要性も教えてくれます。このような姿勢は、周囲にポジティブな波及効果をもたらすでしょう。
否定的な感想
この試みには一定の限界も感じます。目標を「〇〇する」に変えることが前向きであっても、それを日常的に実践し続けるには精神的な余裕が必要です。Aさんが「褒める」「良い部分に目を向ける」という意識を持ち続けるためには、心のゆとりやサポート体制が不可欠です。しかし、忙しい日常の中でその余裕を確保するのは簡単なことではありません。
また、「怒らない」から「褒める」へのシフトが成功したのは、Aさん自身の意識と努力による部分が大きいですが、すべての親がこの方法で効果を得られるとは限りません。特に子どもが悪い行動を繰り返す場合や、親が抱えるストレスが強い場合は、ポジティブな目標だけでは対処しきれない場面もあるでしょう。例えば、「褒める」だけでは息子さんが改善すべき問題行動に気づけない可能性もあります。
さらに、「怒らない」姿勢が「叱るべきタイミングを逃す」結果になってしまうリスクも考えられます。時には厳しく接することが子どもの成長には必要な場面もあるため、「〇〇する」という建設的な目標と、適切な境界線をどう両立させるかを考える必要があります。
この話を聞いて、「建設的な言葉を使う」ことを目標にする意識の大切さを学ぶと同時に、バランスや状況に応じた柔軟な対応も忘れてはならないと感じました。