2025年2月16日(日) 褒める効用

褒める効用

人との良好な人間関係を保つ方法の一つに、相手の優れた点や長所を見つける「美点発見」の実践があります。

例えば「普段から机の整理整頓がきちんとできているね」「どんな仕事も手際よく進めているね」「いつも美味しい料理を作ってくれるね」と、誰かから自分の美点を褒められると、少なからず喜びを感じ自信につながるでしょう。

これは、褒められることで、快感ホルモンであるドーパミンが脳内に放出され、幸福感をもたらすためだといわれています。また、〈自分を肯定してもらいたい〉という承認欲求が満たされ、精神の安定にもつながります。

相手の言動に関心を寄せれば、必ず美点が見つかるはずです。日常生活の中で人の美点を発見し「あなたの素晴らしい一面を認めていますよ」というサインを送り合うことで、互いの信頼関係はより強くなります。

職場の仲間や家族に対しても、これを実践してみてはいかがでしょうか。一つの美点を見つけて伝えるたびに、相手との人間関係はより豊かになるでしょう。

今日の心がけ◆美点を見つけて伝えましょう

出典:職場の教養2月号

感想

「美点発見」を通じて人間関係をより良いものにするという考え方は、とても素晴らしいと思いました。

私たちは日々の生活や仕事の中で、どうしても相手の欠点や短所に目が向いてしまいがちですが、逆に長所に注目し、それを伝えることで、ポジティブな関係を築けるのは納得できます。

特に「承認欲求が満たされることで精神の安定につながる」という点は、心理学的にも非常に理にかなっています。

また、具体例として「机の整理整頓」「仕事の手際の良さ」「料理の腕前」といった日常の小さなことを褒めることが挙げられているのも良いですね。

褒めることというと、大きな成果を出したときに限るような印象を持つ人もいるかもしれませんが、実はそうではなく、日々の小さな行動の積み重ねにも美点を見つけられるという発想が大切なのだと感じました。

さらに、単に「褒める」ことだけではなく、それがドーパミンの分泌を促し、幸福感をもたらすという科学的な裏付けがあるのも興味深いです。

感覚的に「褒められると嬉しい」と思うだけでなく、生理学的にもその効果が証明されているのならば、意識的に実践する価値があるでしょう。

「あなたの素晴らしい一面を認めていますよ」というサインを送り合うことで信頼関係が深まる、という考えは、職場や家庭だけでなく、あらゆる人間関係において応用できるはずです。

「今日の心がけ」として、「美点を見つけて伝えましょう」というアドバイスも、すぐに実践できる具体的な行動指針として優れています。

大げさに褒めるのではなく、相手の良いところを素直に伝えるだけで、お互いの関係性がより良くなるのなら、やらない手はないと思いました。

否定的な感想

「美点発見」の考え方は非常に素晴らしいものの、実際にこれを実践する際には、いくつかの注意点が必要だと感じました。

まず、人によっては「褒められることが苦手」な場合もあるということです。

日本では謙遜の文化が根強く、「そんなことないですよ」と否定する傾向が強い人も多いです。

むしろ、過剰に褒められると「お世辞を言われているのでは?」と感じてしまうこともあり、相手の性格や関係性を考慮した上で、美点を伝える方法を工夫する必要があるでしょう。

また、「美点発見」を意識しすぎるあまり、不自然な褒め方になってしまう危険性もあります。

例えば、無理に良いところを探して、わざとらしく褒めると、相手には逆に不信感を抱かせてしまうかもしれません。

「褒めることが大事だから」と義務感で行うのではなく、本当に心から相手の良いところを見つけ、自然な形で伝えることが大切だと思いました。

さらに、「美点発見」は一方的に行うのではなく、双方向の関係性を築くことが重要だと考えます。

自分が相手を褒めるだけでなく、自分自身も誰かから褒められることで関係がより良くなります。

しかし、人間関係の中には、褒めることに慣れていない人も多く、そうした環境では「自分だけが褒める側になってしまう」可能性もあります。

そうなると、「自分は相手を認めているのに、相手からの評価が返ってこない」と感じ、不満につながることも考えられます。

つまり、「褒める文化」を作るには、周囲にもこの価値観を広める努力が必要なのかもしれません。

「今日の心がけ」の「美点を見つけて伝えましょう」は良い提案ですが、それをただ実践するのではなく、「どう伝えれば相手にとって心地よいのか」「どんな形であれば自然に受け入れられるのか」といった部分まで考えることが、より効果的な人間関係の構築につながるのではないかと思いました。