勘違い
Aさんは建設会社の中堅社員として、 後輩の手本となるよう積極的に業務に取り組んでいます。 しかし、思い込みで行動してしまうことがあります。
ある日、取引先の担当者と打ち合わせの日程調整をしました。その取引先とは長い付き合いがあり、いつも水曜日の同じ時間帯に打ち合わせをしていたので、特に日程をメモすることもありませんでした。
Aさんがいつものように前日に準備をしていると、取引先から電話があり、打ち合わせは火曜日だというのです。 Aさんは準備ができていないこと、曜日の変更を確認しなかったことを先方に詫びて、改めて日程を調整しました。
思い込みで曜日の確認をしなかったAさんは、自分の行動を悔やむとともに、先輩からも普段からメモを取らないことを指摘されてしまったのです。 先輩の言うことは最もだと反省したAさんは、失敗を生かし業務に取り組んでいます。
慣れが生み出す思い込みは、時に大きな失敗につながります。 確認作業を丁寧に行うことで、ミスを未然にふさぐことができるのではないでしょうか。
今日の心がけ◆確認を怠らないようにしましょう
出典:職場の教養2月号
感想
Aさんの経験は、仕事における「思い込み」の危険性を改めて教えてくれるエピソードですね。
特に、長く付き合いのある取引先やルーティンワークでは、「いつも通りだろう」と思ってしまいがちですが、それが油断につながるというのは多くの人に共通する課題です。
Aさんが素晴らしいのは、ただ謝罪するだけでなく、自らの行動を振り返り、先輩の指摘を素直に受け入れている点です。
プライドが邪魔をして「たまたまのミスだった」と片付けてしまう人もいますが、Aさんは失敗を学びに変える姿勢を持っています。
この前向きな姿勢が、後輩の手本としてのAさんの真の価値を示していると思います。
また、「確認を怠らないようにしましょう」という今日の心がけも、日々の業務の中で意識すれば大きな差を生むものです。
仕事では「確認」によって防げるミスが多く、シンプルながらも非常に重要な習慣です。
Aさんのように失敗を通して学ぶことで、より成長できるのではないでしょうか。
否定的な感想
Aさんの問題は「思い込み」だけでなく、「習慣的にメモを取らない」という点にもあるように思います。
今回は取引先との日程調整に関するミスでしたが、仮にこれが工事の進行スケジュールや安全管理のミスだったとしたら、もっと深刻な問題になっていたかもしれません。
つまり、Aさんの課題は「確認不足」だけでなく、「情報管理の甘さ」にもあるのではないでしょうか。
また、Aさんは先輩から指摘されて初めて自分の問題に気づいたようですが、本来ならもっと早く気づけるべきでした。
後輩の手本となる立場であるならば、周囲に指摘される前に自ら改善していく意識が求められます。
優秀な中堅社員であるほど、「自分のやり方が正しい」と思い込みがちですが、成長するためには常に「本当にこれでいいのか?」と自問しながら行動することが大切です。
さらに、「確認を怠らない」という今日の心がけは確かに重要ですが、それだけでは不十分です。
確認以前に、「そもそも記録を取る」「情報を整理する」といった基本的な習慣を徹底しなければ、結局同じようなミスを繰り返してしまうでしょう。
Aさんがこれを機に、単なる確認作業だけでなく、業務の進め方そのものを見直してくれることを期待したいですね。