時間の経過
年をとるにつれて時間の経過を早く感じるのはなぜでしょうか。
Bさんは小学生の頃、夏休みになると「七月はまだまだ時間があるように感じるのに、 八月になるとあっという間に過ぎてしまうのはなぜだろう」と疑問を感じていました。
残り時間が少なくなるほど早く感じるというのも一因でしょう。 この現象で有名なのが「ジャネーの法則」です。 数式で表すと「年齢分の一」となります。
例えば、五歳の子供は「五分の一」、五十歳の大人は「五十分の一」、 つまり、五歳の子供に比べて五十歳の大人は十倍時間の経過を早く感じるというのです。
感覚的にとても共感を呼ぶ法則ですが、この法則を当てはめると、 例えば五十歳の人が八十歳まであと三十年生きるとした場合、 二十歳から五十歳までの三十年に比べると、計算上では十五年以上の差が生じます。
年をとるほどに時間はますます早く過ぎていくと感じるものです。 仕事も家庭も悔いのないよう、一日一日を大切にしていきましょう。
今日の心がけ◆時間を大切にしましょう
出典:職場の教養3月号
感想
「ジャネーの法則」による時間の体感速度の変化は、多くの人が共感できる現象ですね。
年齢を重ねるごとに時間が加速していくように感じるのは、自分自身の経験とも一致します。
特に、小学生の頃は夏休みが永遠に続くように思えたのに、大人になると一年が瞬く間に過ぎ去る感覚は、まさにこの法則を裏付けているようです。
興味深いのは、この法則が単なる感覚ではなく、「年齢分の一」という具体的な数式で表せることです。
五歳の子どもにとっての一年は人生の五分の一ですが、五十歳の大人にとっては五十分の一に過ぎない。
この考え方をもとにすれば、年をとるほどに時間が加速していく感覚は避けられないものだと納得できます。
そのうえで、「時間を大切にする」という今日の心がけは、まさに現実的なアドバイスとして響きます。
また、人生の後半に入ると「時間の使い方」がより重要になるという視点も考えさせられます。
二十歳から五十歳までの三十年と、五十歳から八十歳までの三十年が体感的には違うという話は、人生の有限性を意識させますね。
だからこそ、ただ時間に流されるのではなく、自分が本当にやりたいことに集中し、悔いのない生き方をすることが大切なのだと再認識しました。
否定的な感想
「時間を大切にしましょう」というメッセージは非常に重要ですが、実際にはそう簡単に実践できるものではありません。
「時間を大切にしなければ」と思えば思うほど、逆に焦りが生まれ、今この瞬間を楽しむことが難しくなることもあります。
特に、ジャネーの法則を知ると「どんどん時間が加速してしまう」という焦燥感が強まり、「まだやりたいことがたくさんあるのに、もうこんなに時間が経ってしまった」とネガティブな気持ちになってしまう人もいるのではないでしょうか。
また、この法則には「経験の新鮮さ」という要素が考慮されていない点も少し気になります。
子供の頃は、新しい経験が多く、毎日が発見の連続だったため、時間が長く感じられたのかもしれません。
しかし、大人になると日々の生活がルーチン化し、新しい刺激が減ることで、時間が短く感じられるのではないでしょうか。
もしそうならば、年齢に関係なく、常に新しいことに挑戦し、変化を楽しむことで、時間の流れを少しでもゆっくり感じることができるかもしれません。
「時間を大切にする」ことはもちろん重要ですが、それが「焦って何かを成し遂げなければならない」というプレッシャーになってしまっては逆効果です。
むしろ、「時間の流れを楽しむ」「今この瞬間をしっかり味わう」ことのほうが、より充実した人生につながるのではないかと思いました。
時間の加速に対抗する方法は、「大切にする」ことだけでなく、「新しいことを楽しむ」ことも含まれるべきなのかもしれませんね。