2025年3月29日(土) そろばんをはじく

そろばんをはじく

計算といえば、通常は足し算、引き算、掛け算、割り算の四則演算を指します。計算方法は、桁数や小数点の有無、扱う数字の量によって、暗算、筆算をする、さらには電卓、表計算ソフトなどを用いるなど、さまざまあるでしょう。

日本では長い間、計算道具としてそろばんが使われてきました。現代ではあまり使われなくなりましたが、記憶力や集中力を高め、脳を活性化する効果があるため、今でもそろばんを学ぶ人は少なくありません。

そろばんは、軸に通した玉を指ではじいて計算する道具です。「そろばんをはじく」という表現は、損得を計算する意味でも使われ、「数字をはじき出す」など、そろばんに由来する言葉が今でも使われています。

計算に限らず、最新技術を駆使すれば、速く、正確に、美しく処理できるという一方で、そろばんのように古くから伝えられてきたものにも、現代社会で役立つ要素が多く含まれている場合があります。

科学技術の恩恵を受けつつ、伝統的なものにも関心を持ち続けたいものです。

今日の心がけ◆伝統的なものにも意識を向けましょう

出典:職場の教養3月号

感想

「そろばんをはじく」という表現に、懐かしさと共に新鮮な驚きを感じました。

普段、計算といえばデジタルな手段を思い浮かべがちですが、そろばんのようにアナログな道具が持つ知的な美しさと実用性に改めて気づかされます。

手を動かして玉をはじく行為は、ただの計算ではなく、脳と身体を同時に活性化させる一種の「身体知」のように思えます。

特に、そろばんが記憶力や集中力を高めるという点には強く惹かれました。

現代社会では、速さや効率を追い求めがちですが、それだけでは得られない「深さ」や「味わい」がそろばんにはある気がします。

数字をただ扱うのではなく、数字と対話するような感覚。

それは、人間らしい知性を育む上でとても大切な要素だと感じます。

「今日の心がけ」にあるように、伝統的なものに意識を向ける姿勢は、今の私たちにこそ必要な視点です。

デジタルの波にのまれつつある今だからこそ、そろばんのような昔ながらの道具や価値観に目を向けることは、心のバランスを取り戻すヒントになるのではないでしょうか。

否定的な感想

「そろばんをはじく」という話題に対して、少し理想化されすぎている印象も受けました。

たしかに、そろばんには脳を活性化させる効果があるとされますが、現代の生活の中でそろばんを活用するシーンは極めて限定的です。

実際のところ、ほとんどの人にとってそろばんは懐かしいものであって、実用的なツールとは言い難いのではないでしょうか。

また、「伝統的なものにも意識を向けましょう」という今日の心がけも、やや抽象的で、具体的にどのように伝統を生活に取り入れればよいのかが見えてきません。

忙しい現代人にとって、伝統を尊重する時間的・精神的な余裕があるとは限らないのが現実です。

ただ「意識を向ける」だけでは、実際に何かが変わるわけではなく、むしろ形だけのノスタルジーに終わってしまう可能性もあると感じました。

伝統を守ることと、今の生活の中にどう根づかせていくか。その橋渡しになるような具体的な提案や道筋があれば、もっと深い理解と共感が生まれるのではないかと思います。

過去を振り返るだけでなく、それを未来へどうつなげるかという視点が、もう少しほしかったところです。