人は、喜びや楽しさという感情のほかに、恐れや憂え、心配といった感情が生じることがあります。なぜ後者のような感情を抱いてしまうのでしょうか。その原因の一つに、未来に何が起こるかわからないということが挙げられるでしょう。
社会人として一人暮らしを始めることになったB氏には、大きな不安がありました。それは、毎朝会社に遅刻しないように起きられるかというものです。
学生時代に深夜のアルバイトを続けてきたB氏にとって、朝六時に起きなければ始業時間に間に合わないような生活スタイルを続けていくことに自信が持てなかったのです。
思い切って先輩に相談してみると、「毎日続けていかなければならないと考えるから心配になる。先のことは誰にもわからないよ。まずは、明日、さっと起きることから初めてみては」とアドバイスをもらいました。
その日の夜、〈まず明日は起きよう〉と心に決め早い時間に就寝しました。その後の一日一日の朝起きの積み重ねが、B氏の自身につながっています。
今日の心がけ◆まず「今」から始めましょう
出典:職場の教養3月号
感想
この話は、未来への不安や心配を抱えることがある人々にとって、まず「今」から行動を起こすことの重要性を示唆しています。
B氏の場合、先輩からのアドバイスにより、「まずは明日、さっと起きることから初めてみては」という言葉を受け、その日から行動に移しました。その結果、一日一日の積み重ねが彼の自信につながり、不安を克服する一歩となりました。
この話から得られる教訓は、不安や心配に対して立ち向かうためには、まず行動を起こすことが重要であるということです。未来のことについて考えることは重要ですが、その前に「今」できることから始めることが大切です。自分の力でコントロールできることに集中し、行動に移すことで、不安や心配を克服していくことができるでしょう。
この話は、仕事だけではなく、日常生活においても適用できる有益なメッセージを伝えており、自分の不安や心配に立ち向かう際に参考になると感じました。