就職を機に上京したYさん。慣れない仕事にあくせくする毎日に加えて、初めて経験する一人暮らしの生活は想像以上の忙しさでした。
無理がたたり、風邪を引いて寝込んでいたある日、朦朧とする意識の中で浮かんできたのは、家族のありがたさ、温かさだったのです。
「これまで自分で勉強し、就職活動をして今の仕事に就いたが、それは自分一人の力ではなかった。今まで当たり前と思っていた家族の支えが、実はこんなにありがたいことだったとは」
Yさんは離れて暮らす家族への思いが募りました。そして、家族を安心させるためにも、仕事をがんばろうと心に誓いました。
「ありがとうございます」という感謝の想いは、時に自分の想像を超えるエネルギーを発揮する源になります。
四月から社会人になった新入社員の皆さん、辛いときには大切な人を思い浮かべて「ありがとうございます」と口に出して言ってみましょう。
今日の心がけ◆感謝の思いを力にしましょう
出典：職場の教養4月号
感想
人は、自立しようとする過程で、家族の支えや存在の大切さを改めて感じることがあります。特に、一人暮らしや新しい環境での生活では、家族の存在がさらに大きな意味を持ちます。Yさんのように、離れて暮らす家族への思いや感謝の気持ちが、彼の心の支えとなり、仕事に対するモチベーションを高めるきっかけになったことが伝わってきます。
この話から得られる教訓は、感謝の気持ちは人の心に力を与えることができるということです。特に辛い時や困難な状況に直面した時こそ、家族や支えてくれる人々に感謝の言葉を贈ることで、自分の気持ちを前向きに保ち、困難を乗り越える力を得ることができます。
また、新入社員や社会人としての一歩を踏み出す皆さんにとっても、家族や支えてくれる人々に感謝の気持ちを持つことは大切です。感謝の気持ちを忘れずに、困難な時も希望を持って前進していくことが大切だと感じました。