蹴鞠は、約一四〇〇年前、飛鳥・奈良時代に中国から伝わった球技の一種です。勝敗を争うものではなく、蹴る時の姿の優美さや、音の美しさ等を楽しみます。
当時の鞠は鹿の皮で作られていて、数人が円陣となりその鞠を地面に落とさないように蹴り合います。最初は貴族から、後に武家や神官、民衆まで広く親しまれていきました。
現代でも蹴鞠は、日本各地の神社で年中行事として行なわれ、香川県の金刀比羅宮では、平安装束を纏った神官による奉納蹴鞠を見ることができます。
遊戯としての蹴鞠は、相手が蹴りやすいように鞠を送ります。自分本位で蹴ってしまっては、相手は受け取ることはできません。また、「アリ」「ヤア」「オウ」という声掛けやアイコンタクト等のコミュニケーションも必要となります。
私たちが仕事をする上でも、周りの人とのコミュニケーションは不可欠です。相手が受け止めやすいような思いやりのある言葉を掛け、声を掛けられた人も相手の言葉を真摯に受け止めたいものです。
今日の心がけ◆相手を思いやって仕事をしましょう
出典:職場の教養5月号
感想
この話を聞いて、蹴鞠が単なる球技を超えた、日本の伝統と文化、そして人々の心をつなぐ大切な要素であったことを深く感じました。蹴鞠が持つ優美さや、音の美しさに価値を置き、勝敗ではなく共に楽しむことの美徳を重んじる姿勢は、現代社会でも大いに学ぶべき点だと思います。
また、蹴鞠を通じて、相手を思いやる心や協調性が育まれることが印象的でした。遊戯として鞠を蹴り合う過程で、相手が蹴りやすいように配慮することは、人と人との関係性を築く上で非常に大切な要素です。これは仕事や日常生活においても同様で、相手を思いやる心が円滑なコミュニケーションや信頼関係の構築に繋がるということを、蹴鞠を通して象徴的に示していると感じました。
この話からは、協力し合い、相手を尊重する心がいかに大切であるかを改めて感じるとともに、日本の伝統文化が持つ深い価値についても考えさせられました。そして、これらの教えを日々の生活や仕事に生かしていくことの重要性を実感しました。今日の心がけ「相手を思いやって仕事をしましょう」は、どんな場面においても忘れてはならない大切なメッセージだと思います。
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