2024年2月13日(火) 飽食を省みる

牛乳は「準完全栄養食品」といわれ、たんぱく質・脂質・炭水化物の3大栄養素に加え、カルシウムなどのミネラルやビタミンB群も豊富に含んでいます。

そのため戦後は学校給食に採用され、栄養不足だった子供の体格は向上、精神的にも安定し、しっかりと授業が受けられるようになったといわれています。

国内における牛乳の消費量は、1996年には505万キロリットルに達しました。しかし、それを境に減少が続き、近年ではコロナ禍などによる需要の減少から「生乳余り」の問題が度々取り上げられました。

生乳は需要が減っても、急に供給を減らすことはできません。牛は毎日、乳を搾らないと病気になってしまううえ、生乳は長期間保存ができないためです。

牛乳に限らず、消費しきれずに多くの食品を廃棄している現状があります。企業の努力に加え、消費者一人ひとりの食品ロスを減らす取り組みが必要でしょう。

「食べ物に困らない」ことが、当たり前にいつまでも続くものではないと肝に銘じ、感謝を忘れず食事を頂きたいものです。

今日の心がけ◆命の元へ感謝を深めましょう

出典:職場の教養 2024年2月号

感想

牛乳は栄養価が高く、特に子供の成長に必要な栄養素が豊富に含まれています。過去には学校給食などで重要な飲み物として採用され、子供たちの体格や健康に良い影響を与えたとされています。

しかし、近年では需要の減少により牛乳の消費量が減少しており、生乳余りの問題が顕在化しています。生乳の供給を減らすことが難しいため、余剰の生乳が廃棄されるという問題が生じています。

この話からは、食品ロスの問題が重要であることが伝わってきます。企業の努力だけでなく、消費者個々人も食品を無駄にしないよう心がける必要があります。食べ物がいつでも豊富に手に入る現代だからこそ、食品に感謝し、無駄にせずに大切に扱うことが重要だと感じました。