2024年5月18日(土) 家族運動会

Sさんには幼稚園に通う息子がいます。出張中に妻から、「息子がなぜか運動会で何の競技にも参加しなかった」と連絡を受けました。

出張から帰って、Sさんは息子に理由を聞いてみました。すると、「風邪で幼稚園を休んで十分に練習できなかった」「初めての運動会で恥ずかしかった」「本当は競技に出たかった」と、息子なりの理由や思いを教えてくれたのです。

その後、Sさんは妻と話し合い、家族で運動会をすることにしました。当日、それぞれが一生懸命競技に取り組んで家族運動会は大いに盛り上がり、息子は「楽しかった。来年の運動会、頑張るね」と笑顔で話してくれたのです。

Sさんは、「運動会の競技に参加するべきだった」と頭ごなしに叱ったり、「来年は参加できたらいいね」と伝えて安易に済ませたりすることなく、しっかりと息子の話を聞いて良かったと思いました。

仕事においても、相手が何かをできなかったとき、まずはどのような事情があったのかを聞き、相手の立場に立って対策を考えたいものです。

今日の心がけ◆相手によく理由を聞きましょう

出典:職場の教養5月号

感想

この話から、理解と共感がいかに人間関係を豊かにするかを改めて感じました。Sさんが息子の立場に立って、ただ叱るのではなく、その背景にある感情や事情を理解しようとしたことは、非常に素晴らしい対応だと思います。

子どもの小さな心に寄り添い、その気持ちを大切にすることで、息子さんは自分の感情を正直に表現できる環境があると感じたのでしょう。家族全員で運動会をするというアイデアは、息子さんが抱えていた不安や後悔をポジティブな体験に変え、それにより、息子さんは来年の運動会に対する意欲を見せることができたのですから、素晴らしい方法でした。

このエピソードは、仕事や日常生活においても大切な教訓を含んでいます。何か良くないことが起こった時、その表面的な結果だけを見るのではなく、その背後にある理由や状況を理解しようとする姿勢が重要です。

相手に寄り添い、その理由をしっかりと聞くことの価値を改めて認識し、日々の対人関係に活かしていきたいと思いました。