2024年2月21日(水) 清潔の意識

花王株式会社感覚科学研究所は、日本人の「きれいにする行為」について、民俗学、歴史学の観点から国立歴史民俗博物館と共同研究を行ないました。

その結果、身体・空間の洗浄、片付け、整理整頓といった「きれいにする行為」は時代を問わず一貫して、「空間や身体をリセットして新たな未来を迎えるきっかけになる」と信じられてきたことが確認できました。

例えば、江戸時代の年末のすす払いは、新年の年神様を迎える信仰的儀礼でしたが、これは年末の大掃除として現代に継承されています。

日本では、地域の公園や河川敷などを、地元の有志が進んで清掃する姿がよく見られます。そうした行動の動機の1つは「その場を使う人が気持ち良く使えるように」との真心ではないでしょうか。

清掃には心身のリフレッシュ効果がありますが、清掃された場所を使う人にも、その効果が及んでいるでしょう。きれいにする行為は自身と周囲に、よき未来をもたらしてくれると心得て、疎かにせず取り組みたいものです。

今日の心がけ◆真心できれいにしましょう

出典:職場の教養 2024年2月号

感想

この話は、きれいにする行為が日本の文化や歴史に根付いていることを示しています。身体や空間をきれいにすることは、新たな未来を迎えるための重要なステップであると考えられてきました。

また、地域の清掃活動も、その場を利用する人々が気持ち良く利用できるようにという真心から行われています。清掃された場所は、利用する人々にとって快適な空間となり、心身のリフレッシュ効果をもたらします。

きれいにする行為が単なる作業ではなく、自己と周囲の改善につながることを教えてくれます。清潔な環境は心身の健康にもつながりますし、清掃活動は地域や社会全体の良い未来を築く一助となります。そのため、真心を込めてきれいにする行為を疎かにせず、積極的に取り組んでいくことが大切だと感じました。