2024年6月5日(水) 雨の歌

新緑の季節が過ぎると、長い梅雨の時期がやってきます。

毎年この時期がくるたびに、憂鬱な気分になる人もいるでしょう。しかし、雨が降り続く情景をよく見つめてみると、梅雨にも良い部分があると気づきます。

うちしめり あやめぞかをる ほととぎす 鳴くや五月の 雨の夕暮れ

作者は鎌倉時代の歌人である藤原良経です。「空気がしっとりと湿って、その中を菖蒲が香っている、ほととぎすが鳴く五月雨の降る夕暮れ時よ」。

菖蒲は雨が降ると、より一層美しさを増して咲き誇ります。その葉は端午の節句に、ヨモギと一緒に束ねて風呂に入れる「菖蒲湯」として古くから利用されてきました。

ほととぎすは春から夏にかけて日本にやってくる渡り鳥で、梅雨の時期に、その鳴き声がよく聞こえてきます。風物詩として初夏の代名詞にもなっています。

梅雨の時期しか味わえないものがあります。雨の多い時期だからこそ味わえる、美しい光景に目を向けてみましょう。

今日の心がけ◆梅雨の良さを発見しましょう

出典:職場の教養6月号

感想

普段はじめじめして気分が沈みがちな梅雨ですが、この話を通して、梅雨独特の美しさや楽しみ方を改めて感じることができました。

菖蒲やほととぎすが梅雨時に特に美しく感じられるという文化的背景も興味深く、日本の季節感を感じさせてくれる部分です。これらは、雨があってこそ引き立つ自然の美しさを教えてくれるんですよね。日本の四季を大切にする心が伝わってきます。

菖蒲湯の話も新鮮でした。端午の節句に風呂に入れるという習慣は聞いたことはありましたが、実際にやったことはなかったので、梅雨の季節にちょっと試してみたいなって思いました。

梅雨の時期をただ憂鬱に過ごすのではなく、その独特の美しさや文化を楽しむきっかけにしたいと思いました。今日からは、雨の日もポジティブな目で見つめ直してみようと思います。

否定的な感想

まず、梅雨の美しさやその独特な魅力を伝えようとする試みは理解できるものの、実際のところ、日常生活で直面する梅雨の不便さやジメジメした気候についての具体的な解決策や対策が提案されていない点が物足りないと感じました。

さらに、梅雨の時期の良さを見つけようというメッセージは前向きなものの、それが具体的にどのように日々の生活や気持ちにプラスに作用するのかの説明が不足していると思われます。単に自然の美しさを賞賛するだけではなく、梅雨をポジティブに捉えるための実用的なアドバイスがあれば、もっと共感できたかもしれません。

結局のところ、この文章は梅雨の季節の美しさを伝えようという意図は伝わってきますが、実際のところ、多くの人が梅雨の時期に感じる不快感や困難に対して具体的な解決策を提供していないため、少し現実離れしていると感じざるを得ませんでした。