2024年6月6日(木) 天の恵み

土砂降り、小雨、にわか雨、通り雨、夕立、霧雨など、雨降りの表現は多様です。それだけ私たちが雨への関心が高いことの現れでしょう。

私たちは日常的に飲み水や炊事、洗濯などで多くの生活用水を使っています。他にも、工業用水や農業用水などの様々な用途で水が使われています。

これらの水は、空から降った雨や雪から得ています。降水量の総量を体積で表すと、一年間でやく六六〇〇億立方メートルで、これは琵琶湖の水の約二四倍もの量となります。

しかし、日本の地形は急峻で河川が短く、さらに梅雨や台風の時期に雨が集中して振るため、私たちが使用できる水は、降水量の約一割に過ぎません。

雨がふると仕事に支障が出るという人がいるかもしれませんが、もしも雨が降らなかったら、水不足となり、日常生活や農業などにも影響します。

あらゆる生命の源であり、私たちの生活に欠かすことのできない水をもたらす雨を、「天与の恵み」として受けとめていきたいものです。

今日の心がけ◆雨の恵みに感謝しましょう

出典:職場の教養6月号

感想

水の重要性についての説明が非常に具体的で分かりやすかったです。日常生活や産業における水の使用状況、そしてその水源が雨や雪であることを再認識させられました。また、日本の地形や気候特性から、降水量の多くが利用可能な水として確保されない現実についても触れており、地理的な要因が水資源に与える影響を考えさせられました。

「天与の恵み」として雨を受け入れる姿勢を提案している点も、感謝の気持ちを持つことの大切さを伝えています。普段当たり前のように使っている水ですが、雨の重要性とその恵みについて考えさせられる内容であり、日常生活における自然の大切さを改めて認識させる良い機会を提供していると感じました。

これから雨の日も多くなりますが、私たちの生活に多くの恵みをもたらしてくれる大切な時期として梅雨を前向きに楽しんでみましょう。

否定的な感想

文章全体を通じて感じたのは、やや理想主義的な視点が強調されている点です。確かに雨は「天与の恵み」であり、私たちの生活に欠かせないものですが、実際の日常生活で雨が与える不便さや困難さにも触れてほしかったと思います。例えば、豪雨による災害や長雨による湿気の問題など、雨がもたらす負の側面も現実の一部です。

このような問題点に目を向け、それに対する対策や考え方も提案されていれば、より現実的でバランスの取れた内容になっていたかもしれません。

総じて、この文章は雨の重要性と恵みに対する感謝の意識を高めるものですが、現実の日常生活における雨の影響にも触れることで、より共感を呼ぶ内容になるのではないかと思いました。