2024年6月17日(月) 生涯をかけて

Aさんの長年の趣味は読書で、読めない漢字や知らない熟語、独特の表現が出てくるたびに辞書を引いて調べていました。

ある日、Aさんの子供が熱心に漢字ドリルに取り組んでいました。翌日に漢字テストがあり、その勉強をしていると言います。真剣に問題を解く子供の姿を見て、Aさんも本格的に漢字の勉強を始めようと決意しました。

Aさんは、休日や平日の空き時間を利用し、漢字の読み書きの学習を始めました。ちょうど一年が経過した頃、現在の自分の実力を知るために、漢字の検定試験を受けてみることにしたのです。

残念ながら結果は不合格で、自身の実力不足を痛感したAさんでしたが、今後もライフワークとして楽しく勉強を続けていこうと思ったのでした。

「継続は力なり」というように、何事も続けていけば、やがて成果につながっていきます。人生をイキイキと楽しむためにも、日頃から自身を磨き上げ、努力を重ねていきたいものです。

今日の心がけ◆毎日少しずつ積み重ねましょう

出典:職場の教養6月号

感想

Aさんが長年の読書を通じて知識を広げてきたことは素晴らしいと思いました。読書は新しい世界を知る扉であり、Aさんが常に辞書を引いて調べるという姿勢から、知識欲が非常に強いことが伺えます。これは、学び続けることの大切さを実感させてくれる良い例です。

また、Aさんが子供の真剣な姿勢に影響を受けて自分も挑戦しようとする姿は、親子の良い関係性を感じさせますし、互いに成長し合う素晴らしい家庭環境だと思います。親が学び続ける姿勢を見せることで、子供も自然と学ぶことの大切さを理解し、励まされるのではないでしょうか。

そして、Aさんが漢字検定試験に挑戦したことも結果は不合格だったものの、それを前向きに捉え、今後も楽しく学び続ける決意をしたことは本当に尊敬します。結果に一喜一憂せず、学ぶこと自体を楽しむ姿勢は、人生を豊かにする大切な教訓です。

「継続は力なり」という言葉通り、Aさんのように一歩一歩日々の努力を積み重ねていくことが、やがて大きな成果につながることを教えてくれます。この話は、努力を続けることの重要性と、それが人生をより充実させることを改めて実感させてくれました。

否定的な感想

Aさんが一年間の学習の後に漢字検定試験に挑戦し、不合格になった点は疑問が残ります。一年間も学習を続けたにもかかわらず、合格に至らなかったという結果は、学習方法や取り組み方に問題があったのではないか、もしくはそもそも一年で合格というのは現実的ではない試験だったのではないかと考えられます。効率的な学習方法や計画が不足していた可能性があります。この点については、もっと早い段階で専門的な指導や適切な学習計画を立てるべきだったかもしれません。

また、Aさんが結果を前向きに捉え、「今後も楽しく学び続ける」と決意したことは一見良いことのように見えますが、現実的な結果や目標に対する具体的な反省や改善点が明確でない点も気になります。単に「楽しむ」だけでなく、目標達成に向けて具体的な改善策を講じることが重要です。楽しむことと結果を出すことのバランスをもう少し考えるべきかもしれません。

最後に、「毎日少しずつ積み重ねましょう」という心がけは一見正しいように思えますが、時間の有限性を考えると、もっと効率的な方法や集中して取り組む時間も必要です。毎日少しずつというアプローチだけでは、急速に進歩が求められる場面では対応しきれない可能性があります。この点についても、もう少し柔軟なアプローチを考える必要があるかもしれません。