一九七七年九月三日、読売ジャイアンツの選手であった王貞治氏が、ハンク・アーロン氏の保持していた世界記録を超える七五六号のホームランを打ちました。
かつてアメリカで国務長官を務めたコリン・パウエル氏は、この時の王氏について「打ったフォームもすばらしいが、はしゃがず、おごらずベースを回る姿に気品がある」と述べています。
王氏はホームランを打った後、相手投手を一瞥し、その心情を慮ってベースをまわっていたといいます。
この相手を思いやる謙虚な姿勢と、たゆまぬ努力を続けた結果、生涯に八六八本のホームランを打つ大記録につながったのでしょう。
私たちも努力が実り成功した際の喜びはひとしおです。しかし、自分一人の力だけで成し遂げたというおごりがある場合、その姿勢が人間関係のトラブルなどを招き、次の成功につなげることは難しくなるでしょう。
相手の気持ちを思いやる謙虚な姿勢で、業務に励みたいものです。
今日の心がけ◆謙虚な心で業務に臨みましょう
出典:職場の教養6月号
感想
王貞治氏の偉業についてですが、彼が達成したホームランの記録は、単なるスポーツの成果を超えて、多くの人々に勇気と感動を与えるものだと思いました。特に、記録を更新するというプレッシャーの中で、冷静さと気品を保ちつつ、相手選手への敬意を忘れない姿勢は非常に尊敬に値します。これは、スポーツマンシップの一つの理想的な姿であると言えます。
王氏の姿勢から学べることは、謙虚さが人間関係の基盤となるという点です。仕事においても、相手の気持ちを思いやることが信頼関係を築き、チーム全体の士気を高めることにつながります。特に現代の職場では、個人の才能や成果だけでなく、協力やコミュニケーションが重要視されるため、この話は非常に示唆に富んでいます。
王氏のたゆまぬ努力と謙虚な姿勢は、私たちが日々の業務においても見習うべき範例です。どんなに小さな成功でも、それを謙虚に受け止め、次のステップに向けて努力を続けることが大切だと感じました。私自身も、日々の業務においてこの教えを実践し、謙虚な心で取り組むことで、より良い成果を上げたいと思います。
否定的な感想
まず、相手の気持ちを思いやる謙虚な姿勢が強調されていますが、これは必ずしも全ての状況で適用可能とは限りません。競争の激しい環境では、自己主張や積極的なアプローチが必要です。謙虚でありすぎるがゆえに、自分の意見やアイデアが埋もれてしまうリスクもあります。特に職場では、自己主張が足りないと評価されにくくなることもあります。
また、王氏のような特別な才能を持つ人物の例を引き合いに出している点も、一般の人々にとっては参考になりづらいかもしれません。王氏のようなレベルの成功を達成するためには、並外れた才能と努力が必要であり、それを一般の人々に求めることは現実的ではないと感じる人もいるでしょう。
最後に、「今日の心がけ」として謙虚な心を持つことが推奨されていますが、これはあまりにも抽象的で具体的な行動指針が欠けていると感じます。どのように謙虚さを実践すれば良いのか、具体的なアクションプランが提示されていないため、実際に日常の業務にどう役立てるべきかが不明瞭だと感じました。
朝礼が苦痛で毎日仕事を辞めたいと思っているあなたへ
※本ページにはPRが含まれています。朝礼で人前で話すのが嫌何を話せばいいのか分からない会社を辞めたいほど苦痛そう思っている人は意外とたくさん…