ある国では一時期、コブラが猛威を振るっていました。そこで政府は人々にコブラを捕獲させるために、その死骸にお金を支払う施策を始めました。
ところが、この取り組みはうまくいかず、コブラの数は減りませんでした。その理由は、多くの人がお金を得るためにコブラを飼育しはじめ、その死骸を政府に買い取ってもらおうとしたことによります。
このように、問題を解決しようとして、ある仕組みを導入した際に、ますます自体が悪化してしまう現象を「コブラ効果」といいます。
新たな仕組みや決まりを導入しても、それが有効に機能しないことは、会社においても起こりえます。導入当時はうまくいっていたものが、時間とともに徐々に機能しなくなることもあるでしょう。
当たり前と思っている仕組みや決まりが、実は仕事の妨げになっていたり、やる気の喪失につながったりしていることがあるかもしれません。
変更が必要であると考えられる仕組みがあれば、改善を検討してみましょう。
今日の心がけ◆変更すべき点は改善しましょう
出典:職場の教養7月号
感想
コブラ効果の元になっている話が単なる歴史的な逸話にとどまらず、現代の組織運営にも通じる普遍的な教訓を含んでいることが興味深いと思いました。既存の仕組みや規則を常に見直し、その有効性を検証することは、古来より人間が行なってきていた重要なことであることがわかりました。
私が特に共感したのは、「当たり前と思っている仕組みや決まりが、実は仕事の妨げになっていたり、やる気の喪失につながったりしていることがある」という指摘です。これは多くの職場で見落とされがちな問題だと思います。慣れ親しんだ方法や規則に疑問を持ち、必要に応じて改善する勇気を持つことは、組織の健全な発展には欠かせないでしょう。
この話は、私たちに現状に満足せず、常に改善の余地を探るという重要な心構えを教えてくれています。日々の仕事や生活の中で、この教訓を活かしていきたいと思いました。
否定的な感想
まず、「コブラ効果」の例え話は、単純化しすぎているように感じます。実際の政策決定や組織運営はもっと複雑で、一つの事例だけを基に一般化するのは危険かもしれません。
また、この話は変化や改革を過度に美化している印象を受けます。既存の仕組みや規則にも、長年の経験や知恵が詰まっていることがあります。それらを安易に変更することで、予期せぬ悪影響が生じる可能性も考慮すべきでしょう。
また、この話は組織の上層部の視点からのみ語られており、現場の従業員の声や懸念が反映されていないように見えます。改革を進める際には、様々な立場の意見を考慮することが重要だと思いました。
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