Aさんには三歳になる子供がいます。子供はジグソーパズルが大好きで、家ではいつも夢中になって遊んでいます。
三歳という年齢にしては難易度の高い、ピースの数が多いパズルにも果敢にチャレンジし、しばらく遊ぶと、すぐに置き方を覚えてしまいます。
ある日、Aさんは子供に「どうしてそんなにすぐに覚えられるの?」と聞いてみました。すると子供は、パズルをしながら明るく一言、「だって、楽しいから」と答えました。
それを聞いたAさんは、『論語』の中の有名な言葉を思い出しました。「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」。
日本にも「好きこそ物の上手なれ」ということわざがありますが、「好き」なだけではまだ足りないのかもしれません。心から「楽しむ」ことができてこそ、何かをやりとげる強い原動力が生まれるのではないでしょうか。
Aさんは、子供と接する中で、改めて大事なことに気づかされたのでした。
今日の心がけ◆楽しんで取り組みましょう
出典:職場の教養7月号
感想
子どもの視点は、複雑な大人の世界には当てはまらず、非常にシンプルで率直です。そのため、物事の本質を捉えた発言をすることがあり、私たち大人も多くのことを学べると感じます。「だって、楽しいから」というシンプルな言葉の中に、実は人生の大切な真理が存在しているのです。
日本のことわざ「好きこそ物の上手なれ」も同様の意味を持ちますが、Aさんの気づきのように、「楽しむ」ことはさらに深いレベルの関わり方だと私も感じます。心から楽しんでいることで、困難を乗り越える力や、変動し続ける意欲が生まれます。
私たち大人も、日々の仕事や趣味、学びに対して「楽しむ」という姿勢を持つことの大切さを再認識できます。何かに取り組む際、「なぜこれをしているのか」「どうやって楽しめるか」といった問いに立ち返ることで、より充実した経験が得られるのではないかと思いました。
否定的な感想
「楽しいから」という理由だけで物事を受け入れると、現実世界の複雑さを無視してしまう恐れがあります。「楽しめば何でもうまくいく」と考えるのは危険です。才能と努力の重要性を軽視することにつながりかねません。人生には楽しくない、でも重要な課題もたくさんあるということを教えるのも大人の役割です。
また、子どもの発言を過大評価し、それを人生の哲学として捉えすぎていると思います。3歳児の言葉に深い意味を見出そうとするのは、やや強引な解釈かもしれません。
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