新人理容師のTさんは、今年の春に理容専門学校を卒業し、働き始めました。主な業務は、お客様のカット前後にシャンプーや髭剃りを行ない、フロアに落ちた髪の毛を掃除し、タオルやカミソリなどの道具を準備することでした。
当初は緊張しながらも目の前の仕事に精一杯取り組んでいましたが、慣れてくるとカットやパーマなどの施術をしたいと思うようになり、自身の担当業務に対して、集中力を欠いた勤務態度になっていました。
そんなTさんを見かねた店長が、営業終了後にTさんに声をかけ、Tさんの頭を洗髪しながら、シャンプーのポイントを教えてくれました。店長の行なうシャンプーは心地良く、Tさんは学ぶどころか深くにも寝てしまったのです。
店長からは「シャンプーだけでお金をいただけるぐらい努力してごらん」と言われ、Tさんは「雑用」と思っていた自身の業務の奥深さを体感したのです。
与えられた目の前の業務に一所懸命に取り組めば、次の課題が見えてくるものです。日々研究と改良を重ね、レベルアップを目指しましょう。
今日の心がけ◆謙虚に努力を重ねましょう
出典:職場の教養7月号
感想
どんな仕事でも細部にこだわり、一所懸命に取り組む姿勢の大切さを改めて感じました。
「雑用」と思われがちな仕事も、実際にはとても重要な役割を果たしています。特にサービス業や手仕事の世界では、細かな気配りや手間が結果的に大きな価値を生むことが多いのではないかと思います。
こういった細やかな仕事を丁寧に行うことで、全体のクオリティが向上し、自分自身のスキルや自信も高まります。そう考えると「雑用」なんてものは存在せず、すべての仕事に意味と価値があることを理解し、真摯に取り組むことが大切だと感じました。
否定的な感想
まず、Tさんの初期の態度に対して厳しい見方をすれば、彼がシャンプーなどを「雑用」と感じ、業務に集中できなかったことは、職業意識の欠如とも捉えられます。どんな仕事でも与えられた役割を全うすることは基本中の基本であり、その点でTさんが本当に意識を変えられるかどうかは疑わしいです。
また、店長の対応についても疑問が残ります。Tさんの意識を改めるためには、具体的な注意や時には厳しい言葉で指導することも必要です。シャンプーのポイントを教えるだけでTさんがすぐに心を入れ替えたのか、もっと継続的な教育やフォローアップが求められると考えます。
総じて、この話は新人の成長物語としては良い面もありますが、職場の教育体制やTさん自身の姿勢については改善が必要な点も多いと感じました。
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