団塊、バブル、ゆとり等、世代を表す名称はたくさんありますが、「世代」とは、同じ時代に生まれ、似通った考え方や感じ方を持つ人々を指します。
多様な世代の人たちと交わると、感覚のズレに戸惑うこともしばしばです。職場においては、このズレにより仕事に支障をきたすことがあるかもしれません。
かつては当たり前だったことでも今では考えられないような非常識なこととされていたり、反対に非常識とされていたことが当たり前になっていたりします。
異なる世代が協力し合っていくために大切なことは、良し悪しを頭ごなしに決めつけず、お互いが歩み寄って、理解を深めていくことでしょう。
そのために必要なのは、世代の異なる者同士が、①時と場を共有する機会を持つ、②共に同じことを行なう、これらを通じてお互いを知ることです。
本誌『職場の教養』を活用した朝礼は、挨拶・返事の実習や感想発表といったシンプルな行動を通してこれらを実現する場として活用することができます。
各々の世代の強みを発揮して、良い仕事を成し遂げていきたいものです。
今日の心がけ◆お互いを理解し合いましょう
出典:職場の教養8月号
感想
世代による違いは決してネガティブなものではなく、それぞれが持つ強みや経験を尊重し、うまく活用することで、より創造的で効果的な職場環境を作ることが可能だと思います。
だからこそ理解や協力のためには、意識的な努力が必要なのかもしれませんね。
オリエンテーションなども良いですが、仕事の合間に少し談笑をする、一緒に昼食をとるなど、ちょっとしたことでも距離は縮められると思います。お互いに歩み寄る姿勢で理解を深めていきたいと感じました。
否定的な感想
世代間の違いに対する理解を深めることは重要ですが、実際の問題解決には具体的なアプローチが求められます。例えば、コミュニケーションの課題を解決するためには、単に「歩み寄りましょう」という呼びかけだけでは不十分であり、「共に同じことを行なう」といったアドバイスも抽象的であり、実際にどのような方法でこれを実現すれば良いのかが明確に示されていません。
また、この話では、団塊、バブル、ゆとりなどの世代を一括りにして論じていますが、主語が大きすぎるように感じます。
同じ世代に属していても、個々人の経験や価値観は大きく異なることがあります。団塊世代の中でも、都市で育った人と地方で育った人では、全く異なる価値観やライフスタイルを持っていることが多いでし、また、ゆとり世代でも、家庭環境や教育背景によって考え方や感じ方は多様です。世代を一括りにすることで、こうした個々の違いや多様性を見落としてしまう可能性があります。