2024年8月24日(土) 物との別れ

職場や家庭で使用する筆記用具やパソコンなどの物品を、故障や買い替えのために、処分する場合もあるでしょう。

ただ、不要だからといって、ぞんざいに捨ててしまってよいでしょうか。もし、物に私たち人間のような心があったとしたら、さんざん働いた末に、もう役に立たなくなったからといってぞんざいに扱われたら、腹立たしく思うはずです。

使用していた道具を捨てる際に〈使わなくなったので処分します。今までありがとうございました〉という意識を持つことは、とても大切です。

長年乗ってきた車を廃車にする前に、隅々まで磨き上げたり、愛用してきた衣服は丁寧に畳んだりするなど、感謝の思いを形に表して処分するようにしてはいかがでしょうか。

私たちの仕事や生活は多くの物に支えられています。限られた地球資源の一部を使わせてもらっていることを忘れず、日々感謝して使い、別れ際にも礼を尽くしたいものです。

今日の心がけ◆感謝の心を込めて処分しましょう

出典:職場の教養8月号

感想

現代、特に日本では、物価高といえども割と安価で品質もそれなりに良いものが手に入ります。そのため、修理するよりも買った方か早い・安いと、物を使い捨てすることに慣れてしまっているように思います。

このお話は、私たちが日頃、当たり前のように行っている「捨てる」という行為について、改めて考えるきっかけを与えてくれました。物を捨てることは、単に不要なものを処分することではなく、その物への感謝と別れを告げる大切な行為であることを認識すべきだと思いました。

今日の心がけでもある、「感謝の心を込めて処分する」ことは私たちの心も豊かにしてくれるのではないでしょうか。

否定的な感想

「物に心がある」という表現は、比喩として捉えることはできますが、あまりにも極端な例えであり、現実離れしているように感じられます。物に心があるかのように扱うことは、むしろ物への依存を深めてしまう可能性も考えられます。

古いものを使い続けることは、生産性や安全性の低下にもつながり、物に依存することはあまり良いことだとは思えません。

物への感謝の気持ちを持つことは大切ですが、同時に、物との適切な距離感を保つことも重要です。新しい物への買い替えや不要な物の処分は、生活を豊かにするためにも必要な行為です。