新入社員のOさんは、気持ちの良い返事をすることで社内でも評判です。
どんな依頼にも嫌な顔をせず「ハイッ」と返事をするのですが、Oさんは次第に受けた仕事への対応に追われる日々が続くようになりました。
そんなある日、「誰の頼みを断らずに受ける姿勢は素晴らしいが、受けた以上は責任を持たなければいけないよ」と上司から指摘されてしまいました。
Oさんは、自分にとって難しい案件や、すぐに対応できないことも「ハイ」と請け負い、手が回らなくなって、周囲に迷惑をかけていたと気づいたのでした。
それからは仕事を依頼されたときには、やり方や期限、留意点などを必ず確認し、自身の状況によっては時間がかかることなどを付け加えて返答し、自分の実力に見合う仕事の受け方をするようになりました。
明るい返事は大切ですが、受けたからには最後までやり遂げる必要があるでしょう。自分の返事が言葉だけになっていないか、受けた仕事を完遂しているか、今一度確認したいものです。
今日の心がけ◆受けた仕事に責任を持ちましょう
出典:職場の教養8月号
感想
新入社員に限らず、ベテラン社員であっても、「仕事を引き受け過ぎてしまった」という状況は誰しも一度は経験があるのではないでしょうか。
Oさんのケースでは、依頼された仕事の内容を十分に理解せずに「はい」と答えてしまったことが、問題の一因となっています。依頼された仕事の内容、納期、求められる品質などを、必ず確認するようにし、不明な点があれば、積極的に質問することが大切です。
また、すべての依頼を引き受けることはできません。自身の能力を客観的に把握し、無理のない範囲で仕事を引き受けること、断る勇気を持つことも重要だと感じました。
これらの教訓を踏まえ、Oさんのように、仕事に対する責任感と、自身の成長意欲を両立させることができるビジネスパーソンを目指していきたいと思います。
否定的な感想
仕事の量や質の問題は、個人だけでなく、組織全体の課題です。業務プロセスが非効率だったり、人材配置が適切でなかったりする場合、個人の努力だけでは解決できない問題もあります。
Oさんのような状況は、過度な労働やパワハラといった問題につながる可能性も孕んでいますので注意が必要だと感じます。
この話は、新入社員の成長を描いた好意的な物語ですが、理想論だけでなく、現実的な問題点も取り上げ、より客観的な視点で語られると良いと思いました。
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