Aさんの勤めるセミナーハウスでは、小学生向けに多彩なプログラムが用意され、参加者の冒険心をくすぐり、学びの喜びを感じられる環境が整っています。
このセミナーハウスでは、毎年恒例となっている富士山の五合目周辺の森林コースを歩くイベントがあり、今年も小学生を案内する季節が訪れました。
打ち合わせの途中、同僚のBさんは「今年はいつもの簡単なコースではなく、より難易度の高い『冒険コース』を試してみよう」と提案しました。
Aさんは「そのコースは小学生には少し危険かもしれない」と心配しましたが、山に詳しいBさんは「毎年同じコースでは子供たちも飽きてしまう。安全を確保しながらも、挑戦しがいのあるコースの方が楽しいはずだ」と言いました。
そこで、引率者を増やすなど安全対策を強化し、冒険コースを採用しました。当日、子供たちは起伏が多い森を歩き切り、満足げな笑顔を見せてくれたのです。
そして、今回がプログラムを充実させる良い機会となり、セミナーハウスの職員たちも、新たなことに挑戦するやり甲斐を実感したのでした。
今日の心がけ◆難しいことにも挑戦しましょう
出典:職場の教養9月号
感想
子供たちに、普段の生活ではなかなか経験できないような挑戦の機会を与えたことで、自己肯定感や自信も高めることもできたのではないかと思います。
また、引率者や参加者全員が協力し、目標を達成したことは、助け合うことの大切さを子供たちに教えることができたでしょう。
難しいことへの挑戦は、時間や労力の負担や失敗への恐れなどによりなかなか踏み出せないものです。しかし、難しいことに挑戦するからこそ得られるものもたくさんあります。そして、必ずしも成功することだけが目的ではなく、挑戦する過程で得られる経験や学びも多くあります。
まずは、小さなことからでも、いつもよりほんの少し難しいことにチャレンジしてみることから始めてみるのがいいのではないかと思いました。
否定的な感想
「難しいことにも挑戦しましょう」というメッセージは、一見素晴らしいように思えますが、今回のケースでは、安全よりも挑戦を優先した結果、危険な状況を招く可能性がありました。
引率者を増やしたとはいえ、山は予測不能な要素が多く、万が一の事故が発生した場合、責任の所在が問題となる可能性があります。
新しいプログラムを導入する際には、より詳細なリスクアセスメントが必要だったと考えられ、Bさんの意見だけでなく、他の職員の意見も十分に聞き、より慎重な判断をすべきだったのではないかと思います。
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