「一簣之功」という言葉があります。「簣(もっこ)」は竹や藁などで編んだ籠の一種で、工事を行う際には、土や石を運ぶのに使われました。
中国の歴史書「書経」には、高い山を築くにも、最後に簣一杯の土が足りなければ完成しない、といった内容の記述があります。
そこから、一簣之功は、仕事をやり遂げるための最後のひと踏ん張り、積み重ねる一つひとつの努力の大切さを指します。
時間をかけて取り組んでいる仕事でも、もう一息というところで安心し、そうした油断が失敗につながることもあるかもしれません。
最後まで気を緩めず、もうひと踏ん張りができるように、仕事の意義や目的を改めて振り返ることが大切です。現在、取り組む仕事は何のためか、どのような好影響がもたらされるのかを意識すれば、働く意欲が湧いてくるはずです。
一朝一夕で成し遂げられる仕事は少なくないでしょう。仕事の目的を自覚し、最初から最後まで地道に努力を重ねることが、業務完遂への道なのです。
今日の心がけ◆最後まで気を抜かずに取り組みましょう
出典:職場の教養3月号
感想
「一簣之功」という言葉から得られる教訓は非常に重要です。仕事やプロジェクトを成功させるためには、最後まで気を抜かずに努力し続けることが必要です。
この言葉は、最後の一努力が大きな成果をもたらすことを示しています。仕事の途中で疲れたり、やる気が下がったりすることがあっても、最後まで諦めずに取り組むことが成功への鍵です。また、仕事の意義や目的を常に意識し、その意味を理解することも重要です。自分の取り組む仕事がなぜ重要で、どのような影響をもたらすのかを理解することで、モチベーションを保つことができます。
さらに、短期間で成し遂げることの難しさを教えてくれ、成功には地道な努力と最後までの集中力が必要です。最後まで諦めず、一つひとつの努力を大切にする姿勢が、仕事の成功につながるということを改めて感じました。