家族旅行
Mさん夫婦には三歳になる息子がいます。先日、家族旅行で栃木県の日光へ行き、日光東照宮、いろは坂、華厳の滝などをまわりました。
華厳の滝を見学後、食事処で昼食をとりました。息子のフライドポテトを注文しようとすると、作り置きがありませんでした。店員から「今から揚げます」と言われると、妻は明るく「ポテトが揚がるまでここで待ちます」と返答しました。
待たされて嫌な顔をしない妻に感心していると、妻は店員に何やら訪ねているようでした。テーブルに戻った妻に「何を聞いていたの」と聞くと、「店員さんから中禅寺湖のおすすめスポットを教えてもらったのよ」と話してくれました。
〈人と上手に付き合うと、思わぬ見返りがあるものだな〉とMさんは思いました。中禅寺湖は観光客で混雑していましたが、店員から聞いた穴場スポットに着きました。するとそこには荘厳な景色が広がっていました。
帰り道、妻も息子も「日光に来てよかった」と喜んでいました。その隣でMさんは、人付き合いが上手な妻のおかげで良い旅になったと感謝したのでした。
今日の心がけ◆人と上手に付き合いましょう
出典:職場の教養1月号
感想
この話から、人と上手に付き合うことの大切さを改めて感じました。Mさんの妻が店員さんに明るく対応し、積極的に話しかけたことで、旅行がより充実したものになったというエピソードには温かみがあります。特に、観光地での「穴場スポット」の情報は、現地の人に聞くことでしか得られない貴重なものです。このような些細なやり取りが、結果として思い出深い体験につながるのだと気づかされました。
また、妻の態度が「待つ」という行為に対するネガティブな感情を取り払っている点にも感銘を受けました。待たされる状況は、しばしばイライラや不満を生むものですが、それを楽しむ機会に変える発想は素晴らしいです。明るい態度と他者とのコミュニケーションが、人間関係を円滑にし、さらに自分自身の体験を豊かにする鍵になることが、この話を通じて分かりました。
「今日の心がけ」にある「人と上手に付き合いましょう」というメッセージは、私たちの日常においても実践すべき大切な指針です。小さな会話や心の余裕が、意外な形で幸せをもたらしてくれるのだと思います。
否定的な感想
この話は人付き合いの重要性を伝える良い内容ですが、「人と上手に付き合う」という言葉がどこか抽象的で、もう少し具体性が欲しいと感じました。Mさんの妻の行動が素晴らしいことは間違いありませんが、それを誰もが自然にできるわけではありません。明るく接することや、他者に質問をする勇気を持つのが難しい人にとっては、この話が実際に役立つヒントとして機能するか疑問が残ります。
また、店員とのやり取りを「思わぬ見返り」と表現していますが、これには少し引っかかる部分があります。他者と接する際には、見返りを求めるのではなく、純粋に相手を思いやる気持ちが重要だと思います。この「見返り」という言葉が、人付き合いを損得勘定のように感じさせてしまう可能性があります。
さらに、この話の中では妻の行動にばかり焦点が当たっていますが、Mさん自身がどのように人付き合いを工夫しようと思ったのか、具体的な描写がない点が物足りないです。読者がより実践的に「人と上手に付き合う方法」を学べるような展開があれば、話のメッセージがさらに強調されたと思います。