2024年3月19日(火) タンパク質の危機

国連によると世界の人口は、今後三〇年の間に、一〇〇億人近くに達すると予測されています。それに伴い危惧されているのがタンパク質の危機です。

二〇五〇年にはタンパク質の需要が三・四臆トンとの予想に対し、供給は三・二億トンにとどまり、〇・二億トンが不足することが懸念されています。

一般的に、一キロの食肉を生産するには、牛肉で十一キロ、豚肉で七キロ、鶏肉で四キロの餌となる穀物が必要です。こうした穀物の生産や運搬、さらには糞尿の処理や牛のげっぷなどから、大量の温室効果ガスが発生します。

また、穀物を増産するには森林を開拓する必要があるなど、食肉の需要を満たすままに生産を続けては、地球環境を大きく損なう可能性があるのです。

一方で、食肉が賞味期限切れなどで廃棄されるフードロスは、牛に換算すると年間七五〇〇万頭分に及ぶともいわれています。

私たちの命をつないでくれる毎日の食事、それらの生産の土台となる地球に感謝し、適切な量を無駄にせず食べていきたいものです。

今日の心がけ◆持続可能な消費を心がけましょう

出典:職場の教養3月号

感想

この話でもあるように現在、世界の人口増加に伴うタンパク質の需要と供給の問題があがっています。食肉の生産には多大な資源が必要であり、それによって地球環境にも大きな負荷がかかっていることが明らかにされています。

さらに、フードロスによる資源の浪費も問題視されており、食材を無駄にしないことが重要だという点も強調されています。

この話を通じて、食肉の生産や消費には地球環境や資源に対する負荷が大きいことを再認識しました。持続可能な食生活や消費行動を心がけることが、地球環境保護や資源の有効活用につながると思います。

具体的には、まず、自分の食生活を見直すことから始めたいと思います。肉の消費量を減らし、代わりに植物性のタンパク源を積極的に取り入れます。また、食材の購入や調理計画を立てて、無駄なく食材を使い切るように心がけます。

食べ残しを減らすためにも、適量の調理や保存方法を工夫し、さらに、地元産の食材やオーガニック製品、フェアトレード商品など、環境や社会に配慮した食品を選ぶことで、持続可能な農業や生産体制を支援したいと思います。これらの取り組みを通じて、自分の消費行動が地球環境や資源の保護につながることを目指したいと思いました。