2025年3月6日(木) さかなの日

さかなの日

日本の水産物の消費量は長期的に減少傾向にあります。 これを受け、水産庁は水産物の消費拡大を目指し、 毎月三〜七日を「さかなの日」と制定しました。

魚は私たちの生命の意地に欠くことができないタンパク質の重要な摂取源です。 そして、漁獲量などを適切に管理すれば、永続的に利用できると言われています。

水産資源である魚は、自然の生態系の一部であり、 漁獲しても親となる魚がある程度残っていれば、個体性の回復も可能なのです。

こうした魚を選択して食べることは、SDGsの「持続的な生産消費形態を確保する」(目標十二:つくる責任、つかう責任)にもつながります。

水産資源だけでなく、多くの資源は適切に再活用することで、永続的な利用が可能です。 生産者、消費者の両者がその方途を理解することが重要でしょう。

私たちが消費する身の回りの物について、無駄にしていることはなかったか、 最大限有効活用ができていたか、見直したいものです。

この世の中の限りある資源を無駄にせず、大切に活用していきましょう。

今日の心がけ◆消費行動を見直しましょう

出典:職場の教養3月号

感想

「さかなの日」に関する話は、食文化と環境問題の両面から考えさせられる内容でした。

日本の魚の消費量が減少傾向にあるという現状は、日常的に魚を食べる機会が少なくなっている私たちにとって、改めて意識すべき重要なポイントです。

魚は良質なタンパク質を含み、健康面でもメリットが大きい食材です。これを定期的に摂取する習慣を見直すことは、栄養バランスの改善にもつながるでしょう。

また、魚は適切な管理がされれば持続的に利用できる資源であるという視点が、とても興味深く感じました。

確かに、森林や鉱物資源と異なり、魚は一定の個体数を維持すれば回復が可能な生物資源です。

この点を踏まえると、「さかなの日」が単なる消費促進のためのキャンペーンではなく、持続可能な漁業のあり方を考える機会になり得ることがよくわかります。

SDGsの「つくる責任、つかう責任」にも関わるこの話題は、私たちが普段の消費行動を見直すきっかけとして非常に有意義だと感じました。

さらに、話の後半で「生産者と消費者の両方が資源を適切に活用する方途を理解することが重要」という指摘がありましたが、これには特に共感しました。

消費者側の意識だけでなく、生産者がどのように資源を管理し、持続可能な方法で提供しているのかを知ることも、責任ある消費につながります。

魚に限らず、私たちが手にするすべてのものについて「無駄にしていないか」と振り返ることは、より良い未来を築くために大切な姿勢だと思いました。

否定的な感想

「さかなの日」の意義や持続可能な漁業の大切さには共感できるものの、実際の消費行動にどこまで影響を与えられるかという点には疑問も残ります。

例えば、魚の消費が減っている背景には、食の多様化やライフスタイルの変化、調理の手間など、さまざまな要因が関係しています。

魚離れが進む中で、「さかなの日」を制定しただけで消費が増えるかというと、実際の効果は限定的ではないかと感じました。

また、持続可能な漁業の話も重要ですが、消費者にとって「どの魚を選べば持続的な消費につながるのか」が明確でない点も課題です。

例えば、乱獲のリスクが低い魚や、環境負荷の少ない漁法で獲られた魚を選ぶべきだという話はよく聞きますが、一般の消費者がスーパーでそれを判断するのは容易ではありません。

もし「さかなの日」が魚の消費を促すだけでなく、「持続可能な魚の選び方」についても具体的な指針を示してくれれば、より実践的な取り組みになるのではないかと感じました。

さらに、「消費行動を見直しましょう」という今日の心がけは重要なメッセージですが、魚以外の資源の活用にも話が広がりすぎている印象を受けました。

確かに、すべての資源を大切に使うことは大事ですが、「さかなの日」というテーマで話している以上、魚の消費に特化した具体的な行動例があると、より実践しやすかったのではないかと思います。

「魚のアラまで活用する」「冷凍保存で無駄を減らす」といった身近な工夫に触れることで、消費者がすぐに取り入れられるアクションにつながったのではないでしょうか。

総じて、「さかなの日」を通じて食と環境のつながりを意識することは素晴らしい試みですが、より実践的なアクションにつながる工夫が必要だと感じました。