2025年4月5日(土) 影響力

影響力

アメリカの著名な雑誌『タイム』では、毎年「世界で最も影響力がある一〇〇人」を発表しており、昨年四月、日本からはアニメーション映画監督の宮崎駿(みやざき・はやお)氏など四人が選ばれました。

宮崎氏が選定された理由として、「戦争や欲深さ、人間の怒りに対する現実主義者で、アニメーションの歴史で最も影響力のある監督」だと評されました。

私たちのこれまでの人生を振り返ってみても、家族や友人、著名人など、多くの人からの影響があり、現在の自分が成り立っているはずです。

また、日常生活や職場内においても、何らかの形で周囲の人や環境から影響を受けていることは多いのではないでしょうか。

有言実行で物事を成し遂げる人、リーダーシップを発揮する人、責任感が強い人などは、周囲に好影響をもたらします。

他者の言動や考え、作品から学んで成長し、職場や家庭内において良い影響を与えられるよう取り組みたいものです。

今日の心がけ◆周りに良い影響を与えましょう

出典:職場の教養4月号

感想

この話を読んで感じたのは、「影響力」という言葉が持つ重みと可能性です。

宮崎駿監督の選出理由には、ただ技術や人気だけでなく、その作品を通じて人間の本質に切り込む誠実さが評価されていることがにじみ出ています。

「戦争や欲深さ、人間の怒り」に対する現実主義という言葉には、彼がいかに深く時代や人間性を見つめてきたかが表れています。

影響力とは、一部の有名人だけが持つ特別な力ではなく、私たち一人ひとりが日々の言動で自然に発揮しているものだという視点には、大いに共感しました。

身近な人の一言に励まされたり、同僚の行動から学んだりする経験は、誰にでもあるはずです。

だからこそ、日々の心がけとして「周りに良い影響を与える」ことを意識することは、まさに人生そのものを豊かにする鍵だと思います。

「今日の心がけ」にあるように、私たちもまた誰かの“影響力ある存在”になれる可能性を秘めている。

その自覚を持って、他者と関わる姿勢を見直すきっかけになる素晴らしい話でした。

否定的な感想

この話にはやや「影響力」というものの光の側面に偏りすぎている印象も受けました。

影響力は確かにポジティブな力にもなりますが、それは同時に、コントロールが難しい繊細な力でもあります。

人はしばしば、無意識のうちに他者を傷つけたり、無責任な言葉で誰かの人生にマイナスの影響を与えたりもします。

そういった“影の影響力”への言及がなかったのは少し物足りなく感じました。

また、宮崎駿氏の功績が挙げられたのは素晴らしいですが、現代において本当に影響力が必要とされているのは、名声のある人よりも、むしろ無名の中で地道に誰かに寄り添っているような人々ではないかと思います。

そうした無名の影響力にもっとスポットを当てることで、より多くの人に「自分にもできる」という実感を持たせられるのではないでしょうか。

「影響力=すごい人が持つもの」という構図から一歩離れて、もっと身近な日常の中の力にも光を当ててほしかった、というのが正直な感想です。