2026年1月3日(土) 風邪

風邪

Yさんは離れて暮らす母親に、毎月電話をかけて様子を聞いています。ある日、母親に電話をすると、いつもより声が沈んでいました。

母親に理由を尋ねると、風邪をひいて熱があるといいます。「大事にしてね。何かできることがあれば遠慮なく言ってね」と伝えて電話を切りました。

この電話から数日経ったある日、Yさんが母親に電話をすると、明るい声が返ってきました。母は「今回は十年ぶりに本格的な風邪をひいたけれど、今は風邪をひく前より体が軽くなった」と言うのでした。

病気は悪いことばかりではありません。例えば、発熱は体内に侵入した病原菌の増殖を抑えるために必要な体の反応であるといいます。

中にはYさんの母のように、しっかりと体を休ませたことから、「回復後は体がすっきりした」という経験を持つ人もいるのではないでしょうか。

健やかに過ごすためにも、睡眠や休息、食事の質をあげることや、手洗いなどの予防を心がけて、寒い時期を乗り越えていきたいものです。

今日の心がけ◆体内の働きに感謝しましょう

出典:職場の教養1月号

感想

この話からは、家族のつながりと、病気をきっかけに感じる身体への感謝が優しく描かれており、心に残ります。

特に、Yさんが母親に毎月電話をかけるという習慣のなかで、ちょっとした変化に気づく繊細さと、すぐに「何かできることがあれば」と言える思いやりの姿勢には、現代の忙しい日常では忘れがちな「気遣いの本質」が込められていると感じました。

また、風邪という一見マイナスな出来事を通して、「体が軽くなった」と感じる母親の言葉には、自分の身体に対する深い理解と感受性が表れていて印象的です。

病気がきっかけで生活を見直したり、無理をしていたことに気づいたりすることもあります。

だからこそ、体が出す「不調のサイン」を無視せずに受け止めることの大切さに気づかされます。

今日の心がけにある「体内の働きに感謝しましょう」という言葉は、単なる健康への注意喚起ではなく、自分の身体に対する敬意を持って接することの大切さを教えてくれるものとして、非常に意味深いと思いました。

否定的な感想

この話には少し美化された健康観も感じられました。

たとえば「風邪をひいたことで体が軽くなった」といった表現は、確かにポジティブな捉え方ではあるものの、風邪や体調不良で苦しむ人すべてがこうした「爽快感」や「リフレッシュ感」を得られるとは限りません。

むしろ長引く風邪や、免疫力の低下がもたらす不安、回復後の倦怠感など、現実には体調を崩すことで生活の質が落ち込むことの方が多いのではないでしょうか。

また、「体内の働きに感謝しましょう」という今日の心がけは、確かに理想的な姿勢ではあるものの、体調を崩している最中の人にとっては、少し距離のある言葉にも聞こえます。

苦しみの渦中にある時、人はなかなか感謝の気持ちまで持てないものですし、それを「あるべき姿」とされてしまうと、自己否定や無理な前向きさを強いられてしまう危険も感じます。

身体を大切にすることと、身体に感謝することは似て非なるものです。

その違いに配慮した上で、もう少し「弱っているときの人間の心理」へ寄り添う視点が加われば、より多くの人に届くメッセージになったのではないかと感じました。

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