大人は子供を躾ける際に「ちゃんとしなさい」と言いがちです。
しかし、そう言っている大人が「ちゃんとできている」かというと、できていないことが多いのではないでしょうか。
ある日、約束を破ったMさんの娘が妻に叱られていました。なかなか素直に謝れない娘に対し、Mさんは「約束はちゃんと守らないとね」と優しく言いました。
すると娘から「お父さんも約束守らないでしょ。お菓子を買ってあげると言って、買ってくれない。公園に連れて行ってあげると言って、連れて行ってくれない」と次々に言われ、Mさんは恥ずかしくなりました。
いつも子供に「ちゃんとしなさい」と言いながら、自分ができていなかったことを反省したMさんは「約束を守れていなくてごめんね」と詫び、「これから公園に行って、お菓子も買いに行こうね」と言って一緒に出かけたのでした。
その後、娘が「お母さん、約束を守れなくてごめんね」と素直に謝る姿を見て、まずは自分が「ちゃんとする」ことの大切さを学んだのでした。
今日の心がけ◆自分の姿を振り返りましょう
出典:職場の教養4月号
感想
子供は大人の行動をよく見ており、親が約束を守らない場合、子供も同じように考える可能性があります。Mさんが約束を果たさなかったことで、娘さんは自分も同じように約束を破ってもよいと感じていたのかもしれませんね。子供は親や周りの大人の行動をモデルとして学びますので、大人が一貫性を持って行動することが重要です。
この話は、言葉だけでなく、行動も含めて自らが実践することの重要性を改めて気づかせてくれます。親子関係に限らず、人間関係全般に当てはまることで、他人に求めることや言うことは、自分自身がまず実践することが大切です。自らが実践することで、その行動や態度が他人に影響を与え、相手も同じような行動や態度をとる可能性が高くなるのではないかと感じました。
もし友人に「優しさ」を求めるのであれば、まず自分が友人に対して優しく接するというようなことが大切だと思います。