2024年4月18日(木) 預かりもの

F氏が故郷の父親に、住宅の購入を検討していると電話で報告したときのことです。父親は「契約内容など、もう一度よく確かめてから話を進めなさい」と言った後、こう付け加えました。

「私たちの地域では、昔から山林も土地も家も自分のものではなく、神様から預かっているものだと皆が考えていたので、それらを売買する時は、必ず氏神様にお参りし、報告したものだ」と言いました。

F氏は大切なことを教えられたと感じました。父親に感謝すると共に、今まで「自分で得たものはすべて自分のもの」という意識を持っていたことに思い至ったのです。

父親の言葉をきっかけに、F氏は土地や家だけでなく、自分のの生命や能力さえもが、自分のものではなく預かりものであるという意識が芽生えてきました。

近頃は周囲のものに対する見方が変わってきて、気持ちが明るく前向きになってきたように感じているといいます。

今日の心がけ◆ものの見方を変えてみましょう

出典:職場の教養4月号

感想

この話は、物事の見方や価値観がどれだけ私たちの生活に影響を与えるかを示しています。F氏の父親の教えは、物や能力、さらには生命自体も神様から預かったものであるという考え方を示しており、自分の所有物や能力を当然のように思っていたF氏にとって、新たな視点を提供しました。

「今日の心がけ◆ものの見方を変えてみましょう」は、私たち自身が日々の生活の中で物事の見方を変えてみることの価値を強調しています。新たな視点を持つことで、私たちの理解や経験が深まり、より豊かな人生を送ることができるでしょう。この話は、そのような視点の変化の力を美しく描いています。

物事の見方を変えることは、難しいです。でも、その努力は自分自身の成長につながりますし、新しい視点は新たな発見や理解をもたらすことがあります。それは、人生をより豊かで意味深いものにするための大切なステップだと思います。これからも、新しい視点を持つことに挑戦し続けていきたいと感じました。

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