2024年4月25日(木) どんな日でも

「天気が悪いんじゃない、着ている服が悪いだけ」。これはノルウェーに伝わることわざです。

スカンジナビア半島の西岸部に沿って縦長の国土を持つノルウェーでは、雪や雨の日が多く、悪天候を理由にしたら何もできなくなってしまいます。

こうした考えは子育てにも生かされています。北欧では、赤ちゃんに屋外で昼寝をさせて、外の新鮮な空気を吸わせることで健康に育つと考えられています。

そのため、氷点下になる真冬でも、赤ちゃんにはウールのセーター、ダウンのロンパース、帽子などの防寒着を着せ、毛布を掛けて外で昼寝をさせるのです。

また、園舎を持たず、子供たちが一日を森で過ごす「森の幼稚園」も北欧では一般的です。子供たちは季節、天候を問わず、ありのままの自然を楽しむのです。

気候変動の激しい近年、土砂降りの雨の日も、茹だるような暑い日もあるでしょう。その時々の状況に相応しく対処し、大いなる自然の営みを受け入れ、受容の精神を培いたいものです。

今日の心がけ◆自然に応じた対処をしましょう

出典:職場の教養4月号

感想

「天気が悪いんじゃない、着ている服が悪いだけ」ということわざは初めて聞きましたが、物事の捉え方一つで日常生活における障害を乗り越えることができるというポジティブなメッセージだと感じました。自然の変化を受け入れ、それに適応することの重要性を示しており、現代社会においても非常に価値のある考え方だと感じます。

また、赤ちゃんを外で昼寝させたり、子供たちが「森の幼稚園」で自然の中で過ごすことが一般的であるという点において、自然との直接的な接触がいかに子どもたちの成長や健康に影響を与えるかという点も興味深いです。このような経験は、将来的に気候変動などの大きな課題に対しても、柔軟かつ創造的な解決策を見出す力につながるのかもしれません。

最後に、「自然に応じた対処をしましょう」というメッセージは、自然の力を認識し、それに対して柔軟に対応することの大切さを思い出させてくれるとともに、私たちが生きる世界への感謝の気持ちを新たにさせてくれます。