S氏は長年に亘って、新入社員を対象とした研修を担当していました。社会人として身につけるべき挨拶や返事の仕方、職場の一員としての心持ちなどを、時代に合わせて伝えてきました。
S氏が講師としての経験が浅かった駆け出しの頃、参加者の中には個性の強い人も多かったといいます。「なぜこんなことを強制されなければならないのか」と、S氏に詰め寄る参加者も見られました。
そんな参加者たちに、S氏は正面から向き合い、情熱を持って指導にあたっていました。ところが去年、自己主張が強い参加者が少なくなり、一見するとおとなしくて真面目な人が増えてきたと感じることがありました。
現在は物質的には豊かな時代ではあるものの、自ら積極的に切り開いていこうとするハングリー精神も時には必要ではないかとS氏は感じました。
「豊かな時代」の恩恵を享受するだけでなく、周囲の様々な物事に目を向け、感謝していきたいものです。
今日の心がけ◆時代の変化に目を向けましょう
出典:職場の教養5月号
感想
S氏が直面した「なぜこんなことを強制されなければならないのか」という挑戦的な態度は、自己主張の重要性を象徴しているとも言えます。しかし、時が経つにつれて、そのような人が減少し、代わりにおとなしく真面目な人が増えたとのこと。これは、社会が物質的に豊かになる中で、個々人の価値観や目指すべき目標が変化してきたことを示しています。
S氏が指摘するように、物質的な豊かさだけでなく、挑戦する心や感謝の気持ちを持つことが、人としての成長には欠かせない要素であると感じました。社会人としての基本的な挨拶や返事の仕方はもちろんのこと、周囲への感謝や社会への貢献を意識することが、より充実した人生を送るためには大切です。
また、「時代の変化に目を向けましょう」というメッセージは、自身の価値観や行動様式を見直し、時代に適応しながらも、本質的な部分を見失わないようにしようという意味合いを含んでいると受け取れます。この話は、常に自己成長を目指し、変化する社会の中で自分の役割を見つけ、果たしていくことの大切さを改めて考えさせられるものでした。
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