より良い生活習慣を身に付ける、仕事のスキルを向上させるなど、〈自分を変えたい〉と望んではみるものの、それを実行に移すのは難しいものです。
後片付けが苦手なYさんの部屋は、いつも物で溢れています。職場のデスクも同様で、必要な時に必要な物が見当たらないこともしばしばでした。
時には、思い切って物を捨てたり、整頓したりするものの、継続して綺麗にすることができず、しばらくすると元の木阿弥となってしまうのです。
ところがある日、Yさんは同僚から「まず形から入るといいよ」と言われ、最新の掃除機を購入することにしたのです。
すると、掃除が楽しくなり、〈掃除機を使わないのはもったいない〉とも思うようになり、継続して掃除を行なうようになったのでした。掃除を習慣化させたYさんは、職場でもデスクが整理され、仕事がしやすい環境になったといいます。
「心は形に表われ、形は心を進める」と言われます。苦手な何かに挑戦するとき、まずは形から入り、意欲を高めるのも一つの方法です。
今日の心がけ◆自分に合った方法で取り組みましょう
出典:職場の教養5月号
感想
この話を聞いて、人が変化を起こすためには、小さなきっかけや動機付けが重要である感じました。Yさんの例では、新しい掃除機を購入することが、掃除を楽しむきっかけになり、結果として持続可能な生活習慣の変化をもたらしました。
このように、目に見える形での変化が内面にも良い影響を及ぼし、継続的な努力へとつながることがあります。
また、「心は形に表われ、形は心を進める」という言葉は、外部からの刺激が内面的な変化を促すことを示しており、行動を変えることで心も変わり、その新しい心がさらなる行動の変化を促すという好循環が生まれるのです。
人によって変化へのアプローチは異なるため、自分にとって楽しいと感じる方法や、モチベーションを高めるための工夫を見つけることが成功の鍵となるでしょう。
この話を聞いて、何か新しいことに挑戦したり、自分に合った方法で目標に取り組むことの重要性を再認識しました。そして、小さな一歩が大きな変化を生むことがあるということを思い出させてくれました。
否定的な感想
「形から入る」というアプローチは一時的なモチベーション向上には効果があるかもしれませんが、根本的な問題解決には至らない可能性があるのではないかと思いました。最新の掃除機を購入して掃除が楽しくなったとしても、それが継続するかどうかは別問題です。物を捨てたり整理したりする行為自体が習慣化されなければ、時間が経つにつれて再び元の状態に戻ってしまう可能性があります。
また、この話は表面的な解決策に頼りすぎているように感じます。Yさんの問題は掃除機の有無だけではなく、整理整頓の習慣が身についていないことにあります。根本的な解決策としては、時間管理や整理術の学習、物の持ち方を見直すことなど、より深いレベルでの変革が必要です。
さらに、「心は形に表われ、形は心を進める」という言葉は一面では真実かもしれませんが、全ての状況に当てはまるわけではありません。形から入ることで一時的に心が進むことがあっても、根本的な意識の変革や習慣の形成が伴わなければ、持続的な変化は期待できません。形に頼りすぎると、物質的なものに依存することになり、精神的な成長や自己改革が後回しにされてしまう恐れがあります。
最後に、「自分に合った方法で取り組みましょう」というアドバイスは一見良さそうに見えますが、具体的な方法論が示されていないため、実際にどう取り組めば良いのかが曖昧です。個々の状況や性格に応じた具体的なアプローチがないと、読者が実際に行動に移す際の指針にはなりにくいでしょう。
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